介護・福祉ソフト開発のエヌ・デーソフトウェア、自社倉庫を利用した農福連携型の植物工場へ

 介護・福祉関連業務支援ソフトを開発する、エヌ・デーソフトウェアは、既存の倉庫を改修して、完全人工光型植物工場による葉野菜の生産を開始する。

山形県南陽市の本社敷地内にて、主に障がい者を雇用し、障害者雇用率達成を目指すほか、高齢者の雇用も視野に入れている。

建屋の面積は約160m2、うち70m2前後にて設備プラントを設置。LEDにて、リーフレタスの生産を計画。報道によると、同時定植株数が約1万4,400株となっており、播種・緑化といった初期ステージを除き、苗を栽培ベッドに定植してから約24日で収穫する場合、リーフレタス換算の生産規模は約600株/dayとなる。


一般的に、約600株/day(リーフレタス80g換算)を生産する場合、既存倉庫の高さが3m前後にて、段数が5段で栽培すると、約200m2-250m2前後の栽培スペースが必要となる。

同条件にて、約100株/dayの栽培スペースが約60m2前後となるため、施設面積から計算した植物工場の生産規模は約100株/day=10kgと予想される。


同社では、障害者施設用の業務支援ソフトも開発しており、全国に顧客を持つことから、自社施設にて設備プラント・ノウハウの確立を進め、将来的には自社顧客ネットワークから農福連携型の植物工場を展開していく計画もある。

7月以降から試験栽培をスタートし、本格的な施設増設・大規模生産は来年(2019年)になる見通し。