キリン、ホップ生産日本一の横手市と連携。後継者不足の改善へ

 キリン株式会社は、秋田県横手市と「横手産ホップ」について、持続可能なホップ産地づくりと横手産ホップを通じた地域活性化を目指し、連携をはかる。

ホップ栽培を通じた食育や観光・イベントの開催(ビアツーリズム)は日本では珍しいものの、海外ではニューヨークやパリにて屋上スペースを活用した都市型農業にて、ホップの生産やビール製造イベントなども行われている。

キリン、ホップ生産日本一の横手市と連携。後継者不足の改善へ
キリングループは、国産ホップの生産量日本一を誇る秋田県横手市と、ホップ契約栽培で47年の歴史を重ねてきました。

華やかで豊かな香りや爽やかな苦みを生み出すホップは、ビールに欠かせない原料の一つとして「ビールの魂」とも言われています。

しかし、ホップ農家の高齢化や後継者不足もあり、横手市のホップ生産量はピーク時の約3分の1にまでに減少しており、このままではさらなるスピードで減少していくことが避けられない状態です。

そこで当社は、ホップ生産の後継者不足を食い止め、ホップやビールを軸とした横手市の地域活性化を目的として、2017年から横手市および大雄ホップ農業協同組合、横手市民の皆さまと連携した活動を進めてきました。

地元の小学生を対象にしたホップのグリーンカーテンを育てる活動や、未来のホップ農家発掘の想いを込め、地元の農業高校生を対象としたホップの栽培技術体験会の開催、また、ホップがある市だからこそできる、ホップ畑で最高の一杯を味わう特別な「ビアツーリズム」の開催など、事業を通じて地域の課題を解決しながら横手市の活性化に貢献する活動に取り組んできました。