幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性

 アクアポニックスは、幅広い目的・場所で有機栽培ができる手法であり、誰でも始めることができます。今回は、アクアポニックスの6つの特徴について説明します。

1. 設置場所や規模は自由自在
幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性
室内・屋外を問わず、様々な形に応用できます。食料生産を目的とした農業はもちろん、企業のPR・CSR活動、食育や情操教育向けの教材、介護や障がい者自立支援、家庭菜園など、様々な用途・目的に活用されています。

また、温室や露地で行う大規模農場から室内で行う植物工場、都市の屋上や空き店舗を活用した都市農業まで、その活用の幅は広がっています。


2. メンテナンスの負担が軽い
幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性
有機農業であるにも関わらず、土作り、除草、水やりなどの負担は軽減されます。
また、水はシステム内を常に循環するため、水換えも原則不要となり、これらの運用コストが下がることで、高い利益率を確保できます。


3. 省エネルギー
幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性
露地栽培と比較して水を約9割削減できます。砂漠や離島など、資源が不足している地域で導入が盛んです。


4. 魚の養殖を同時に行うことができる
ティラピアや鯉、ナマズ、金魚などの淡水魚を、食用や鑑賞を目的に育てることができます。東京海洋大学では、海水魚を用いたアクアポニックスも研究中です。

また、既存の養殖場に野菜栽培槽を付加することで、水の浄化と野菜栽培を同時に行う事例も出てきています。


5. 完全オーガニック
幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性
オーガニック栽培であることが視覚で訴求できる唯一の農法といわれています。日本では現在、オーガニック認証の取得はできませんが、海外ではアクアポニックスによるOrganic認証を取得した野菜が、スーパーにて販売されています。


6. 生態系の縮図を体感できる
幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性
生態系(植物、魚、微生物の共生環境)を作り、それを身近に感じ、そこから生まれる作物を食べることができます。

生態系に悪影響を与える農薬や化学肥料は使用できません。植物だけを育てていると無意識に行っていた、これらのことが、植物だけの部分最適であったことに気づかされます。


このようにアクアポニックスといっても、様々な可能性があることが分かります。実際に海外では、その活用の幅が、農業からライフスタイルにまで広がってきています。

皆さんの仕事や得意な事と組み合わせることで、単に食料生産だけではない活用方法が見えてくるかもしれません。

幅広い目的・場所で有機栽培が可能な「アクアポニックス」の可能性

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