徳島文理大、植物工場によるレタスの収量2倍になる栽培法を確立

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 徳島文理大学理工学部ナノ物質工学科は、植物工場におけるレタスの栽培日数を半減できる次世代栽培技術を確立した。

開発した栽培技術は、植物が睡眠している夜間に、睡眠を妨げない光環境で昼間と同等の光合成を起こすのが特長。これによって、夜間の糖の転流量が増えるので、植物の生育が促進される。

徳島文理大、植物工場によるレタスの収量2倍になる栽培法を確立
夜間の光合成には、プラズマテレビの技術を応用して開発した面光源を使用する。面光源の明るさは植物工場の1万分の1以下で、消費電力は照射面積50平方メートルあたり10W。

この技術をLEDや蛍光灯を光源にしている植物工場に応用したところ、レタスの栽培重量は従来法にくらべて最大で2倍になることが確認された。

これによって収穫重量は通年で2倍となり、植物工場の収益改善に貢献できる。また、本技術で栽培したレタスは徒長(※注)が抑制されていて、葉幅が広いという利点もある。

さらに、この技術はレタスなどの葉物野菜だけでなく、海苔や藻類の成長促進、トマトやブドウなどの果実の糖度向上にも効果が確認されている。

徳島文理大学では同技術の2020年の社会実装を目指して、各地の植物工場や園芸施設、さらに日照時間が短い山峡地域での実証試験を展開する計画である。

(※注) 徒長とは、茎の長さが無駄に長くなること。商品価値が低下する。