カナダのハーブ生産に特化した植物工場ベンチャー、商品ブランドの変更へ

 カナダの植物工場ベンチャー「エコべイン・ガーデンズ」は、自社にて生産するハーブ商品ブランド名を「エコべイン・ナチュラルズ」に変更・統一する。同社では現在、カナダの西側地域(一部、米国)にある450店舗以上の小売店へ、生鮮ハーブ商品を供給している。

カナダのハーブ生産に特化した植物工場ベンチャー、商品ブランドの変更へ
特徴は、根付きのポットハーブ商品として販売している点にある。日本でもエスビー食品が「キッチンハーブ」という商品名で、全国のスーパーや百貨店にて販売していることから、見かけたこともあるかもしれないが、基本的には同じような商品である。
ただし、エコべイン・ガーデンズでは全て完全人工光型植物工場にて生産している点は異なる。

ポットハーブ商品は、消費者にも目新しく、他の商品との差別化にもつながり、注目商品としてスーパー店頭のメイン販売棚に陳列されることもある。

また、地産地消を全面に打ち出し、近接した州・エリアにて販売することで、収穫したての鮮度をアピールするとともに、根付きのまま販売することで、通常の商品より長期間、鮮度を維持することができ、スーパー側としても大きなメリットがある。

 現在は、サイズの異なるポットハーブ商品4品種(バジル、ミント、ディル、チャイブ)を生産しており、カナダの仲卸・流通業者のスタープロデュース社と提携することで、スタープロデュースを通じて、カナダや一部のアメリカにある大手小売チェーンに商品を供給している。

2013年から植物工場を稼働

「エコべイン・ガーデンズ」は、2013年に最初の植物工場を、カナダ・サスカチュワン州中央部の大都市「サスカトゥーン」にて稼働させた。当初は蛍光灯を採用し、約130m2の小規模施設からスタート。

現在はフィリップス社のLEDに切り替えており、約560m2の施設面積にて月の出荷量は約8万ポットとなっている。中でもバジルの生産量が最も多く、生産量の半分近くを占める。バジルは小売だけでなく、ピザレストラン等、地元の飲食店にも供給している。

カナダのハーブ生産に特化した植物工場ベンチャー、商品ブランドの変更へ
なお、フィリップス社によると、蛍光灯からLEDへの切り替えにより、年間の電気代は約270万円の節約につながり、空調コストも50%減を実現した、という。

赤・青波長による光合成の促進と、LEDによる段数増・植物への近接照射も可能となり、従来の蛍光灯より大きな生産性向上につながった、という。

※ 写真 エコべイン・ガーデンズのウェブサイトより


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