日立キャピタル、沖縄のイチゴ植物工場による商品の販売開始

 日立キャピタル株式会社のグループ会社である日立トリプルウィン株式会社は、沖縄県読谷村(よみたんそん)にて行う太陽光利用型植物工場によるイチゴの生産について、本格販売をスタートする。

日立キャピタル、沖縄のイチゴ植物工場による商品の販売開始
読谷村と日立キャピタルグループは、今回の本格販売開始にあわせて、いちごの名称を「Berry Moon(ベリームーン)」に決定し、読谷村産のいちごならではのブランド構築をめざします。

日立キャピタル、沖縄のイチゴ植物工場による商品の販売開始
 日立トリプルウィンが事業主体となり、いちごの生産が難しい沖縄県にて、暑さに強い品種を投入した実証実験を2017年3月より開始し、同年10月より本格生産を開始しました。

「Berry Moon」は、香りの高さとさわやかな甘さ、フレッシュな酸味が特徴で、主に地産地消を目的として、読谷村の直売所である読谷ファーマーズマーケット「ゆんた市場」で販売を行います。

また、読谷村のふるさと納税の返礼品に、生食いちごといちごを使用したジェラートが採用され、村内に限らず村外の方にも、「Berry Moon」をお楽しみいただけます。


 植物工場による、いちごの安定生産に加え、加工、販売を担う六次産業化を確立することで、読谷村の農業、商業および観光業への貢献をめざします。

また、那覇空港を活用して沖縄県と気候が類するASEAN地域へ「Berry Moon」を輸出し、国内外に愛される沖縄県の新しい特産品となることをめざします。

将来的には、日本国内での新規就農者や企業参入の支援をするフランチャイズ化構想や、ASEAN 地域におけるいちごの通年栽培の実現に向け、ハードとシステムをパッケージ化した輸出販売をめざし、日本農業の競争力強化へ貢献していきます。


■沖縄県読谷村でのいちご生産の概要
 (1)生産品目:いちご
 (2)生産方法:いちご高設栽培システムを活用した太陽光型植物工場
 (3)収穫目標:年間4.5トン(生産開始3年目を想定)
 (4)生産時期:10 月~4 月+α
 (5)事業用地:沖縄県読谷村
 (6)用地面積:約800坪
 (7)栽培施設:農業用耐候性鉄骨ハウス300坪
 (8)販売場所:ゆんた市場(読谷村内 ファーマーズマーケット)など
 (9)糖度:10.8度
 (10)特徴:香りが高く、爽やかな甘さとフレッシュな酸味が特徴


■「Berry Moon」の由来
 夏至の頃に現れる赤い満月で、見ると幸せになると言われている「ストロベリームーン」になぞらえた。