ANAグループ、高校生が育てた「グローバルGAP」取得のお米を国際線ファーストクラスで提供

 ANAグループは、2017年12月~翌2月の期間限定で羽田・成田発国際線のファーストクラスの機内食において、国際水準の第三者認証である「グローバルGAP」(*1)を日本の高校で初めて取得した、青森県立五所川原農林高等学校の生徒が育てたお米を使用します。

また、このお米は東洋ライス株式会社にて最新の技術で白米より健康成分が多い金芽米(*2)に精米して提供されます。

ANAグループは、2017年1月よりブルーナンバー財団(本部:ニューヨーク)が世界で展開する「ブルーナンバー・イニシアティブ」(*3)に日本企業として初めて参加し、透明性ある「食のサプライチェーン・プラットフォーム」の構築を目指し、ブルーナンバー財団と協働して取り組みを進めています。

ANAグループ、高校生が育てた「グローバルGAP」取得のお米を国際線ファーストクラスで提供
これまでに、機内食を製造している株式会社ANAケータリングサービスで調達する食材について、順次生産者・納入業者の情報登録を進めており、今回の取組はその一環となります。


 青森県立五所川原農林高等学校では、日本ではまだ取得率が低い国際水準の第三者認証が農業のグローバル化に必須であるとの考えから、2015年に「リンゴ」、2016年に「コメ」でグローバルGAP認証を取得しています。

また、教育の一環として生徒自身が書類手続きなどを行ったうえで認証審査を公開で実施するなど、人材育成にも貢献したことなどが評価され、顕著な業績や成果をあげた団体として、グローバルGAP大賞を受賞しています。

「グローバルGAP認証は日本の農家には難しい。欧州発祥の基準なので日本の農業に合わない」といった誤解の払拭にも貢献しています。


*1 グローバルGAP(Good Agricultural Practice)
 世界130ヵ国以上で実践されているGAP(Good Agricultural Practice:適正農業規範)認証の世界標準。農薬の使用基準、農産物の作り方、環境配慮、労働環境を含めた農業生産工程管理にかかわるグローバルな第三者認証であり、東京2020組織委員会が発表した「持続可能性に配慮した農産物の調達基準」にも使用されている。

*2 金芽米
最新の精米技術で金芽(胚芽の基底部)と亜糊粉層(うまみ層)を残した無洗米。白米に比べてビタミン・ミネラル・食物繊維などが多く含まれ、美味しさもアップしている。

*3 ブルーナンバー・イニシアティブ
ニューヨークに本部を置く非営利活動法人ブルーナンバー財団が、世界で展開する食に関わるサプライチェーン・プラットフォーム構築を目指すイニシアティブ。

ANAグループは2017年1月に日本企業として初めてこのイニシアティブに参画し、日本における透明性ある「食のサプライチェーン・プラットフォーム」構築を目指している。

現在ブルーナンバー財団と協働し、このプラットフォームを利用した機内食の食材のサプライチェーンマネジメント強化に向けた取り組みを進めている。