News:潜在的にも“うつ病”患者が多いIT/システムエンジニア。農業体験で心のケアと専門的な技術習得を実現(LASSICラシック)

日々の業務はPCの前。人とのコミュニケーション・接点のない生活を送っているIT/システムエンジニアも多く、こうした業界における “うつ病” 患者の数は潜在的な数も含め、相当なものだと推測される。事業の継続と社会性の両立を目指すソーシャルベンチャー(社会起業家)と呼ばれる若手経営者の多くが、IT業界からの出身者が多いことからも、こうした悩みを抱えている人は周りにも多いのではないだろうか。
 
 
最近では、リフレッシュも兼ねて家庭菜園や市民農園(貸農園)を通じて、植物や土といった自然との対話に休日の時間を充てる人も多くなってきた。例えば市民農園(貸農園)には、早期リタイヤされた方、外食企業といった食品関連の方、子供の食育も兼ねて、といった利用者以外に、IT/システムエンジニアといった普段、人や自然と接する機会のない技術者が利用するケースも、徐々にではあるが増えているようだ
 
 
こうした現状・課題に対して、システム開発の(株)LASSICでは、うつ病など心の病で休職し、復職したばかりのITエンジニアを支援する研修事業を鳥取市で開始する計画だという。農作業への従事など自然に恵まれた鳥取の環境を生かした研修内容で無理なく、通常の業務に戻れるよう手助けするのが目的。
 
 
同社では「IT業界エンジニア向けリワーク研修事業」としてビジネスモデル特許も出願中とのこと。研修期間は1?6カ月を想定しており、症状の再発に備え、市内の病院と連携しながら、同社の寮で研修生が共同生活を送る。
 
 
当初はIT以外の農業体験などから始め、その後は大学のIT技術資格取得講座の講師補助など、IT関連の仕事や同社に研修生を派遣した企業から請け負ったソフト開発など、徐々に実際の仕事に関連する領域に研修を拡大。最終段階では通常のITの仕事に絞り込んで研修する。
 
 
鳥取での研修は6月中にも始める予定。鳥取への旅費などを除いた研修費は1人当たり1カ月約25万円で、今年度は延べ180人を予定している。「5年後には売り上げの半分以上を占める主力事業に育てたい」とのこと。こうした事業モデル/サポートは、社会としても必要とされるものだろう。