プラネット・テーブル、農業×フィンテックサービス『FarmPay(ファームペイ)』β版をリリース

 プラネット・テーブル株式会社は、農業者や畜産者におけるお金の課題を解決するサービス『FarmPay(ファームペイ)』をリリースした。FarmPay(ファームペイ)は、農業者・畜産者・水産事業者(以下、「生産者」)の資金繰りの改善を支援するサービスです。

近年、生産者から外食や小売・卸売などの流通事業者との直接取引等が活発となっており、今後も同市場は拡大の一途を辿るものと見込まれています。しかしながら、一般的に外食・流通事業者の仕入れ代金支払いサイクルは、60~90日と大変長くなっており、生産者からすると望ましい条件ではありません。

生産者にとっては、取引(収穫・出荷)期は、同時に収穫・出荷にかかる人件費や燃料費、包装資材費がかさむ時期でもあり、また資材代や種苗代等の支払いが訪れる時期でもあります。

生産者にとって、「確実な代金回収・支払サイクルの短縮化」は、資金繰りを考える上で重要なテーマであり、直接取引を躊躇させる要因にもなっていました。

同様に、弊社が運営する農産流通支援サービス「SEND」や、直接商談・取引管理プラットフォーム「SEASONS!」においても、通常は「月末締め・翌月末払い(最長60日サイクル)」を支払サイクルとしておりますが、ご利用の生産者が増えるにつれ、「支払サイクルを短縮して欲しい」などのご要望を個別にいただく場面が増えてまいりました。


■農畜水産取引・決済方法にも、多様性を。
FarmPay(ファームペイ)は、こうした生産者のご要望に応えるべく、出荷した農産物の代金を確実に回収し、支払サイクルを短縮し、早期に支払うサービスです。

5日毎サイクル、10日毎サイクル、15日毎サイクル、1カ月毎サイクルで売上を集計し、金額確定後に即支払を実行するサービスをご提供いたします。

なお、購入者側からの代金支払いは、通常通り「月末締め・翌月払い(最長60日サイクル)」となりますので、代金回収と支払期間のギャップを弊社が負担することで解決いたします。

プラネット・テーブル、農業×フィンテックサービス『FarmPay(ファームペイ)』β版をリリース
■「先払い・現物精算」にも対応
また同様に、農業は作付~生産期にも非常にお金のかかる産業です。弊社はSEND等を通じて、全国各地の生産者と作付計画の相談をしていますが、そうした中で、作付前・出荷前での先払(手付払い、契約生産)などへのご要望もいただいております。

こうしたご要望に対し、FarmPay(ファームペイ)では、SENDやSEASONS!で出荷実績のある生産者に対し、出荷前の「先払」制度も提供いたします。
先払希望日から出荷見込日までの期間や出荷量・金額に応じて、先払可能金額を審査・決定し、お支払いいたします。

生産者は出荷期が到来したら、実際に農産物の出荷をして頂き、その取引代金で精算する「現物精算」となります。なお、天候不順等で出荷ができない/足りないなど不測の事態が発生した場合でも、先払日から1年間の出荷があれば、その取引代金で精算することができます

プラネット・テーブル、農業×フィンテックサービス『FarmPay(ファームペイ)』β版をリリース
■自立した生産者のための、農業ファイナンス・プラットフォームへ。
FarmPay(ファームペイ)は現在β版のため、ご利用はSENDまたはSEASONS!をご利用頂いている生産者に限定しております。今後は、FarmPay(ファームペイ)上で自由に取引ができるような機能や、他の農産物流通プラットフォームに対しても、API連携等で機能を提供してまいります。

また、FarmPay(ファームペイ)は、現時点では「支払早期化」機能と「先払い・現物精算」機能をご提供しておりますが、将来的には、融資・融資サポート等の分野にも参入する予定です。

農地を確保したい、設備をリニューアルしたい、新しい取り組みにチャレンジしたいなど、国内外のあらゆる生産者の資金需要に極めて機動的に対応できる、「しなやかな農業×ファイナンス・プラットフォーム」としてFarmPay(ファームペイ)を発展させてまいります。

●FarmPay(ファームペイ)
https://farmpay.jp/

【連携サービス】
●SEND(センド)
https://send.farm/

●SEASONS!(シーズンズ)
https://seasons.works/