<おもしろ農業>メンタルヘルス/福利厚生・教育/研修・CSR等、プログラム提案型の菜園スペースのレンタル事業へ

JR難波駅から徒歩1分。非常にアクセスの良い立地に「おもしろ農業(ブログ)」が運営する屋上菜園がある。菜園があるビル自体も非常に面白く、たくさんの若手アーティストが入居・1階にはギャラリースペースもあるA.I.R.1963ビル」という建物の屋上に菜園スペースを確保しているのだ。
 
1階のギャラリースペース 「A.I.R.1963ビル」

1階のギャラリースペース 「A.I.R.1963ビル」

 
このビルのオーナーは(株)日本通運であり、1963年(昭和38年)に建設・営業所として使用していたが、ビルの運営・総合プロデュースを行う(株)商空間が「アートとエコロジーで街を元気にする」という目的のもと、ギャラリー機能も持つ、アート・インキュベーション施設としてリノベーションを行った建物である。
 
 
同社では、このビルの屋上スペースを提供してもらい、個人にはレンタル市民農園として貸出(3000円ほど)、団体・法人企業には社員の福利厚生・教育/研修・CSRとしての活用を提案している。
 
おもしろ農業<屋上菜園スペース>
 
現在の屋上菜園利用者も多彩で、若者からリタイヤ世代まで、様々な年代がそれぞれの目的を持って利用されているようだ。例えば、飲食店を営む若手経営者は自分で小麦を実験的に栽培してみたり、近所の主婦が少し大きな家庭菜園にチャレンジしたり、大手広告代理店を早期退職・農業に興味を持っている方、さらにはキャバクラの女性たちも1区画利用しているという。
 
おもしろ農業<屋上菜園スペース>
おもしろ農業<屋上菜園スペース>
小麦やキャベツ、ニンニクやネギ 等、様々な野菜を栽培している

 
1区画3000円ほどと利用料も非常に安く、いつでも自由に出入りでき(朝から夜まで)、定期的な管理も同社が実施してくれる(基本的には利用者が管理する必要あり)、という至れり尽くせりのサービスを受けることができることも、お勧めポイントである。また、若者農業向け雑誌である「agrizm(アグリズム)4月号」の表紙でも紹介されており、徐々に認知されつつあり、隠れ穴場スポットから人気レンタル菜園へと変わりつつある。
 
 
一般の市民農園(貸農園)としての需要も高い

都市部を中心に、市民農園(貸農園)に人気があることは報道されている通りである。例えば2009年9月に、東京・世田谷区が1区画15平方メートル:9200円<23カ月間>で利用できる78区画を用意したところ、約5倍の申し込みがあった。その他、名古屋市でも市内3カ所70区画(1区画15から20平方メートルで、8000から1万円)の募集に約6倍の応募があったという例がある。
 
 
特に、都市部の自治体が安い料金で提供する市民農園(貸農園)は競争率が高く、今でも農園を確保することが難しい現状である。自身もツイッターで市民農園に関するつぶやきを追跡しているが「抽選に応募した、当選した」といった会話が毎日、飛び交っているのを目撃している。
 
 
市民農園利用者によるツイッター発言、弊社の独自アンケート調査でも、まだまだ市民農園の説明会にはリタイヤ世代が多いようだが(特に自治体が実施するもの)、例えば市政だよりや回覧板といった従来の広告・媒体とは異なる方法(例えばファッション雑誌やWEBなど)を活用する民間企業には、若い女性をターゲットにしたサービスも増えている。
 
 
日経リサーチの調査によると「農作物を作っている」と答えた人のうち「野菜や果実、ハーブを家庭菜園(自宅)で作っている」人が74.3% と圧倒的に多く、全体の割合から考えると市民農園に参加している数は少ない。しかし裏を返せば、潜在的にも、まだまだ拡大余地があるということになる。
 
 
また注目すべきは若者のライフスタイルや価値観の変化である(若者から見ると変化ではないかもしれないが)。草食系や弁当男子といった言葉も出現、若者の離れ(海外志向や自動車所有欲など)が進み、バブル世代から見ると違和感を感じるかもしれないが、そもそも育った時代や環境によって、世代ごとの志向・価値観が異なることは当然だろう。
 
 
今の若者世代(特に20代)にも、様々な特徴・傾向がみられるが、一部の中には将来的に「農業」という選択肢を考えている人も増えているようだ。もちろん都会の若者は農業の難しさ・厳しさを知らず、安易に考えている人も多いかもしれないが、それでも大規模事業(生産・加工・販売といった川上から川下を網羅する事業モデル)を展開する株式会社や農業生産法人が増えている中、こうした法人で働く雇用就農者と、自ら土地を確保し農業を始めた新規参入者の合計は、前年度より1万400人(08年度)も増えているのも事実である。
 
 
このように微増ではあるが、農業以外からの働き手の増加傾向が見られる一方で、実家の農業を継ぐ人が減っているため、新規就農者全体では、前年度比18%減の6万人(08年度)と、ここ最近は減少傾向が続いているようだ
 
 
よって、市民農園(貸農園)だけでなく、都会のリタイヤ世代・若者など、将来的に本格農業を考えている人を対象に、実際の栽培研修や人材育成のために、同屋上菜園を利用することも考えられるだろう。同社としても、団体・法人企業には、社員の福利厚生・教育/研修・CSRとしての活用を提案している。
 
  
飲食だけでなく、小売・流通・教育など、農業や食品に携わる社員(新入社員)の何人が、実際の栽培光景を見たことがあるのだろうか?

都会育ちの私もそうだが、トマトやイチゴ、大根や小麦、玉ねぎといった作物がどのように栽培されているのか知らないことが多い。栽培方法だけでなく、旬の季節や果実の実り方など、農業に関する多くのことを知らないのが実情である。
 
 
こうした若者が取引先や顧客・消費者に、農業や食品に関する説明ができるのだろうか?食育を考える際に、実際に子ども達に説明することができるのだろうか?本来であれば農地を実際に見学するのが良いかもしれないが、時間的にも難しい場合は、都会の真ん中でも、省スペースのレンタル農園を利用しながら、新入社員の研修や子ども達の食育プログラム等、様々な利用方法が考えられる。
 
  
高齢者・障害者だけでなく、健常者にも精神的な安定効果あり<園芸治療>

家庭菜園・市民農園の “楽しさ” だけでなく、土いじり等を通したメンタルヘルス、福祉アプローチからの農業にも注目が集まっている。園芸療法とは、農業や園芸が人の精神や身体へ与える効用に注目して、高齢・障害などの理由で支援を必要とする人々に対して、健康の増進や生活の質の向上などを目的として行う療法のことである。
 
 
例えば、淡路景観園芸学校では園芸療法課程があり、特別養護老人ホーム「ウェルフェア・グランデ明石」でも園芸療法が行われている。最近の研究によると、アルツハイマー型認知症の人の前頭葉を活性化するという研究結果も公表されており、高齢者・障害者だけでなく、健常者の精神安定にも効果があり、企業内部的には福利厚生目的、外部的にはCSR・環境保全の一環として菜園スペースを確保する企業も現れている
 
 
例えば市民農園事業を展開する(株)マイファームのレンタル農園を利用して、三共精機(株)では社員全員が農作物の栽培に取り組んでいる。同社(おもしろ農業)でも、専門家とコラボしながら、半農半心理カウンセリング事業や様々なプログラムを企画中である菜園で土をいじり(農業体験)、座学として心理学を学びながら世界初となる独自のプログラムで、心のケア・支援も計画している
 
 
同社の代表である山村氏の実家も農家であり、農業への思い入れも強いようだ。実家では栽培したものを、JAや既存の市場に流通させるのではなく、独自の販路を開拓しながら事業を展開しているそうだ。よって、将来的には独自野菜ブランドの確立や農産物の販売・流通事業にも挑戦していきたいという。
 
 
今後は「A.I.R.1963ビル」にある屋上菜園スペース以外にも、ビル管理会社・オーナーに、不動産価値の向上・菜園付き物件の提案を行いながら、複数の菜園スペース確保に取り組んでいく計画である(近々、別の菜園場所を確保する予定)。
 
 
市民農園(貸農園)や団体・企業向けの福利厚生・教育/研修・CSR、新規就農者の栽培研修・人材育成、医療・社会福祉法人の園芸治療、教育機関向けの食育イベント等、様々なプログラムを各分野に提案していきながら、菜園スペースのレンタル事業を拡大していけるかが今後の課題であるだろう。
 
 
一般用の市民農園、団体・企業としての菜園スペースの利用を検討している方は、是非、アクセスしてみてはいかがでしょうか?大阪:難波の真ん中で、意外と穴場なレンタル農園かもしれません。
 
 

おもしろ農業:プロフィール

法人名
おもしろ農業(現在、NPO法人/株式会社を検討中)

所在地オフィス 大阪市西区南堀江1-15-17-901 「おもしろ農業 事務局」

レンタル屋上菜園 大阪府大阪市浪速区元町1-2-25 A.I.R.1963ビル<詳細

WEBサイト HP(準備中)、専用ブログ

事業概要 屋上菜園事業、半農半心理カウンセリング事業、屋上イベントスペースの企画・運営など

 
 

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