規格外野菜を外食用として販売、利益拡大を目指す(JA梨北)

JA梨北の直売所(HPより)

正規のルートとして市場に出荷できる野菜の規格は厳しい(サイズや色、形など)。そこで注目されているのが「規格外野菜」である。毎年恒例の2009年度ヒット商品番付にて「規格外野菜」が関脇にランク付けされていたが、最近では別コーナーを設けて「規格外野菜」を販売しているスーパーも多く見かける
 
 
しかし、あまりにも形が悪い野菜は一般消費者向けに「規格外野菜」として販売することはできない。例えば、味は美味しいが、あまりにも元気良く育ちすぎて巨大化してしまった野菜たちの活用方法として以下の2つが考えられる。
 
 
(1)外食産業向け
(2)加工品として販売(自社製造、もしくは他社に依頼など)

 
 
上記の(1)外食産業向けとして、梨北農業協同組合(JA梨北)は外食店運営企業のリパブリックに、一般的な「規格外野菜」としても売れ残った野菜の販売をスタートした。
 
 
JA梨北では、契約農家契約(35戸程度)を通じて、可能な限り農薬・化学肥料の使用を抑えた野菜を生産し、伊藤忠商事を通じて外食チェーンなどに卸している。こうした正規ルートから外れた「規格外野菜」は、併設された直売所などを通じて販売していたが、それでも売れなかった野菜は廃棄されていた
 
 
今回は、こうした廃棄されていた野菜を「アウトレット野菜」と名付けて、リパブリックの子会社であるベジタブル・ラウンジ(食品製造子会社)が市場の5割程度の価格で、全量買い取る(ホウレンソウや玉ねぎ、カブ、トマト、レタスなどの野菜を買い取る計画)。
 
 
ベジタブル・ラウンジは、買い取った野菜を加工して、親会社であるリパブリックが関東地方で運営する炭火・串焼きの「横浜天下鳥」など約60の飲食店に卸すという。
 
 
元気よく育ちすぎて巨大化した野菜、大きく傷が付いてしまった野菜は、たとえ味が美味しくても一般消費者向けに「規格外野菜」として販売できないケースが多い
 
 
こうした野菜は廃棄するよりも自社、または外食企業などを通じて、加工食品としてカット・調理された形で提供する方法があるだろう。加工された形であれば、野菜の見た目は関係なくなるからだ
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. 米国ワシントンの大学、食・農業ビジネスを通じて都市問題を解決する起業家の育成へ
     米国ワシントンDCにあるディストリクト・オブ・コロンビア大学では、食・農業ビジネスを通じて都市問題…
  2. カナダ、ドーム型植物工場・イチゴの垂直式栽培の試験稼働へ
     カナダのメトロバンクーバーにて、ドーム型の温室ハウスを建設し、イチゴの多段式栽培をスタートさせた。…
  3. 米国の農畜産ビジネス。全体の70%がICT自動化システムを導入・家族経営でも効率的な大規模生産へ
     テクノロジーが農畜産ビジネスを大きく変えている。センサーやモニタリング装置を導入し、環境制御や効率…
  4. 野菜価格高騰からスプレッドによるミニ野菜商品の生産拡大
     完全人工光型植物工場を運営するスプレッドでは露地野菜の価格高騰を受け、ミニ植物工場野菜「ベジタスミ…
  5. ライアソン大学による都市型・屋上ファームが1周年の収穫祭を開催
     カナダのトロントにあるライアソン大学の屋上ファームでは、1周年の収穫祭と農場ツアーが実施された。同…
  6. 世界の種苗各社 新品種の利用交渉を迅速化する共有プラットフォームを設立
     品種改良によって生まれた新品種を、どのように扱うかという議論は、ここ数年、特にヨーロッパで盛んにな…
  7. インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進
    イオン初の店産店消モデル・植物工場を併設 [前記事] のように、(株)インターナショナリー・ローカ…
  8. 農業版シリコンバレー バイエル社が1200万ドルをかけて研究用の大型植物工場を建設
     バイエル社(バイエル・クロップ・サイエンス社)は、新技術の実証ショールームとして大型の太陽光利用型…
  9. 横田ファーム_イメージ写真
     植物工場のような過剰な設備投資をかけず「半自動化」と栽培を行う上で重要なモニタリング制御のみを導入…
  10. スプレッドがアフリカ地域への植物工場システム導入の可能性を検討
     完全人工光型植物工場を運営する株式会社スプレッドでは、植物工場の導入を希望するコンゴ民主共和国の要…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 米国ユタ州でも植物工場ベンチャーが設立。地産地消ブームを背景に、コンテナ型設備の販売を目指す
     米国ユタ州のパークシティでも、植物工場ベンチャーが立ち上がった。以前まで人工光を利用した室内水耕栽…
  2. 来年より改正農地法が施行・農業生産法人の名称変更。法人による農地所有要件が緩和
     2016年4月に改正農地法が施行され、農業生産法人という名称も変更される。株式会社などの民間企業で…
  3. タキイ種苗、トマト黄化葉巻病耐病性の大玉トマト「桃太郎ピース」を発売
     タキイ種苗株式会社は、2014年の新品種として食味と秀品性にすぐれ、夏場のハウス栽培にて急速に発生…
  4. 新日鉄住金エンジ、ローソンファーム秋田の植物工場に自社システム建築商品を納入
     新日鉄住金エンジニアリング株式会社の建築・鋼構造事業部のシステム建築商品「スタンパッケージ(R)」…
ページ上部へ戻る