小型化・簡素化した教育向け植物工場/水耕栽培キットの開発・販売へ(安永/日新インダストリー)

小型化・簡素化した植物工場の開発・販売が相次ぐ中、自動車部品製造の安永や電子基板の実装事業を行う日新インダストリーでは、価格も安い教育向けの水耕栽培キットを発売する予定である。日新インダストリーの製品は2万円での販売を計画

 

  • 製造業の技術を農業へ応用、小型の水耕栽培キットを発売<株式会社安永>
    自動車部品製造の(株)安永は、グループ企業の安永エアーポンプが製造販売しているエアーポンプを使用し、水耕栽培技術を保有する(株)夢農会との共同開発による「小型・植物工場」を発売する予定。水を循環させ、植物の根に酸素を多く届けることができ、コマツナやホウレンソウ、ミズナなどの栽培に適しているという。
    また今回の発売にあたり、伊賀市教育委員会に30台寄贈しており、今後は教育向けを中心に普及させていく計画である。
  •  
     

  • 教育向けの小型植物工場を開発<日新インダストリー>
    教育向けの小型植物工場を開発<日新インダストリー>
    電子基板の実装事業を手掛けるメーカーである、(株)日新インダストリーは、大阪府立佐野工科高校と産学連携し、2万円と安価な小型植物工場を開発した(レタスやベビーリーフ、ハーブ類などを数週間で栽培可能)。
     
    「売り上げを狙う商品ではなく、小中学校の理科教育に活用してもらうのが目的」(溝口社長)のため、原料費とほぼ同額の低価格に設定した。月内にも10台を製造し、関西の小中学校へ無料で貸し出す方針。コスト削減のため、部材に発泡スチロールなどを使用。構造も通常の植物工場に比べて簡素化した。
     
    装置は佐野工科高校の山田啓次教諭が製作した試作機をたたき台にして、日新インダストリーが製造した。電子レンジよりも一回り大きいサイズで、光源には価格の高い発光ダイオード(LED)ではなく、蛍光灯を使用装置内に温度計を取り付け、一定以上に温度が上昇するとファンが回り、温度を下げる仕組みにした
     
    無償貸与を通じ活用状況を調査した後、教育機関などに発売する計画。「教材として広く普及させたい」との山田教諭の考えもあり、価格は2万円に設定する見通し。溝口社長は「農業もモノづくりも、基本は一緒。子供の理科離れが加速するなか、教育の質の向上に役立ててもらえたら」と普及を期待している。日新インダストリーの本業は電子基板の実装事業など。2010年1月期の売上高は約60億円。<日刊工業新聞より>
  •