農業法人とIT・システム開発企業との共同事業(トマト栽培):奥松農園、シーイーシー

農業生産法人の奥松農園とシステム開発を行う株式会社シーイーシーIT(情報技術)を活用したトマト生産に乗り出す。総事業費4億8千万円(2012年7月期に1億4千万円の販売を計画)
 
 
5?10%のコストダウンによる競争力強化を目指す奥松農園と、農業分野への事業拡大を狙うシーイーシーの思惑が一致し、共同事業に至った
 
 
両社などが1千万円を出資して、新会社の宮崎太陽農園(宮崎市)を2009年9月設立。総事業費の50%は国の補助金、15%は県や市の補助金を活用し、残りは金融機関の融資で賄う。2.8ヘクタールの土地を新規に入手し、2009年12月から施設の建設に着手。2010年8月からミニトマトの栽培を始める。新規雇用は25人を予定。
 
 
奥松農園HP
 
 
参考までに、(2010年1月1日)読売新聞の記事を一部掲載。

「甘いトマト 鍵はIT」宮崎太陽農園
 
“太陽”を名前に掲げる中玉トマト「太陽美人」は糖度8度以上を誇り、宮崎空港だけで販売される県産ブランド。その商標を獲得した宮崎市の生産者・奥松健二さん(54)は今年、さらにうまいトマト作りに挑む。
 
奥松さんは昨年9月、東京のIT企業シーイーシー社と合弁で「宮崎太陽農園」(宮崎市)を設立した。農業とIT企業の提携は県内で初めてだ。
 
芽の大きさ、養分、水分などの生育データをIT技術で数値化。それらを蓄積し、最良の生育条件をはじき出すのが狙い。現在、市内に実験用農園(約2・8ヘクタール)を建設中で、2月にも栽培を始める。
 
トマトの味は糖度が命。だが、糖度が上がると実は小さくなる。品種改良に頼らず、収量を保ちつつ、甘くできないか——。そこで切ったカードが、IT技術によるデータ蓄積だった。
 
本来、農業は経験と勘がものを言うが、限界も感じていた。「人によって違うし、培うにも長い時間と根気が要る。データをうまく使えば、技術の伝承が早く、正確にできるかも」
 
日照が長ければ、糖度は上がる。日照時間が長い宮崎で、データをうまく生かせば、高い品質を維持できる可能性が出てくる。「やはりお天道様には勝てない。恵まれた宮崎ならではの挑戦をしていきたい」。奥松さんは柔和な笑みを浮かべた。