シンガポールでの都市型農業ブーム。自然公園エリアの貸農園も予約待ちへ

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 シンガポールの自然公園エリア「ホート・パーク」内に去年の7月より運営を開始している貸農園(レンタルファーム)が全て利用され、現在は予約待ちになっている。
同ファームは80区画を個人に対して貸しており、ファーム自体は3年間の運営を予定している。年間のリース料金は57ドル/区画。貸農園(レンタルファーム)の1区画は約2.5平方メートルとなっている。

貸農園(レンタルファーム)では様々な品目が栽培されており、コーンやナス、メロンの他、各種の葉野菜・ハーブなどが栽培されている。

ここ数年でシンガポールでも都市型農業を運営する企業や非営利団体も増えており、農作物の栽培や「食」に関して興味を持つ消費者が増えている。今回もケースでも、貸農園の利用希望者は20~30代が中心であり、若い層が特に関心を持っていることが分かる。

シンガポールでの都市型農業ブーム。自然公園エリアの貸農園も予約待ちへ

Edible Garden Cityでは、シンガポールの都市部エリアの屋上にて小規模なファームを運営しながら、都市部住民や子供へのワークショップやレストランなどの商業施設への店舗併設型の導入や人工光型植物工場の試験栽培も行っている。写真は同社のウェブサイトより

こうした若い利用希望者は、就農や農業ビジネスには興味がなく、普段の忙しい都市生活の中で、今までとは異なる新しいストレス緩和策として植物に触れる・農作物を栽培する、ということに挑戦しているようだ。

 シンガポールでは太陽光利用型・完全人工光型の植物工場が稼働し、国内の食料自給率向上に寄与する一方で、安全・安心な国産農作物を生産するにはコスト高となってしまう。
追加コストを支払っても自国産の農作物を購入する消費者を増やすためには、レンタルファームやワークショップを通じて消費者の「食・農業」リテラシーを高めることも重要であるだろう。