富士通など、フィンランドに完全人工光型植物工場を活用する農作物の生産・販売を行う新会社を設立

 富士通株式会社と株式会社富士通九州システムズ(FJQS)は、Robbe’s Little Gardenとの共同出資により、農業ICTシステムを導入した植物工場を活用し、農作物の生産・販売を行う新会社「Fujitsu Greenhouse Technology Finland Oy(FGTF)」をフィンランドで設立し、先月の11月17日に事業を開始した。
富士通など、フィンランドに完全人工光型植物工場を活用する農作物の生産・販売を行う新会社を設立
富士通の食・農業分野向けクラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution 食・農クラウド Akisai」や、LEDを用いた完全人工光型、多段式栽培棚、フルオートメーションなど最新技術を導入した植物工場を活用し、2017年度上期より本格生産を開始する。

現地の新会社にてLED光源を導入した6段の完全人工光型植物工場を約3億円をかけて建設。敷地面積は約1,300m2、6段を合計した栽培面積は約3,400m2となる。

 富士通グループと現地のRobbe’s Little Gardenは、FGTFの事業を通じ、冬季において日照時間が少なく厳しい気候となるフィンランドにおいて、ベビーリーフやリーフレタスなど葉物野菜を中心とした農作物の通年での安定生産・供給を実現する。
また、本事業で得られたノウハウやクラウドサービス、生産設備をパッケージ化し、EU圏内でのビジネス展開を目指します。

■背景
 新鮮な農作物を消費者に供給するためには、消費地に近い場所で生産することが重要ですが、北欧地域では、冬季の日照時間が短く日差しも弱いために、その期間は農作物の生産が困難です。

そこで、フィンランドでは、北欧特有の気候の影響を受けずに農作物の生産が可能な植物工場事業の支援に力を入れていますが、自国の需要を満たす生産量には届いておらず、一部輸入に頼っている現状です。
特に葉物野菜の場合は、主に欧州南部で生産されたものが北欧地域に輸送されているため、収穫から消費者に届くまで時間を要し、鮮度の低下が課題となっています。

フィンランドにおける農作物の通年での安定生産・供給の実現に向け、富士通グループは、フィンランドにおいて植物工場による農作物の生産・販売を行う新会社FGTFを、Robbe’sとの共同出資で設立しました。

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