住友化学、米パデュー大と植物の画像診断など先進農業に関する新プロジェクトを開始

 米国パデュー大学と住友化学は、これまで取り組んできた共同研究の範囲を拡大し、先進農業に関する新たなプロジェクトを開始した。住友化学とパデュー大学は、これまでも複数の分野で共同研究に取り組んできました。

化学科のアレクサンダー・ウェイ教授、化学工学科のチョンリー・ユアン准教授と取り組むプロジェクトでは、さまざまな化学物質を迅速かつ簡便に分析できる低コスト診断プラットフォームの実現に向けて、次世代の分析技術の開発を目指しています。

化学科のジョナサン・ウィルカー教授とは、水中でも優れた接着力を示すムラサキイガイやカキなどにヒントを得た、生物模倣接着剤の開発に取り組んでおり、エレクトロニクスから建設まで、幅広い産業への応用が期待されています。

 今回開始した先進農業プロジェクトでは、農業・生物工学科のジャン・ジン准教授と住友化学が共同で、植物の根や葉などの形状を画像診断し、必要な農薬や肥料などを解析する技術の開発に取り組みます。

さらに、この技術を応用して植物の成長やストレスの仕組みの解明を進め、農業の生産性向上に貢献する新たな技術や製品の開発にもつなげていきます。

■パデュー大学について
 パデュー大学は、トップレベルの公的研究機関として、最高の高等教育を提供し、教授と学生の交流や、科学技術の独創的な活用に取り組んでいます。また、科学上の発見や技術的な解決法を重視し、イノベータ―である教授や学生に円滑な道筋を提供しています。研究分野で世界をリードするパデュー大学は、学生と世界を動かすプロジェクトを結びつけています。