サカタのタネが、野菜品種の特許を中心としたパテントプールを組織するオランダの民間団体『インターナショナル ライセンシング プラットフォーム ベジタブル』(『International Licensing Platform Vegetable』、通称『ILP vegetable』)に加盟する。
同団体のメンバーはお互いに野菜の品種開発に関わる特許にアクセスしやすくなるため、同社はパテントプールの利用を通じて、研究活動の活性化を図る。
「ILP Vegetable」は、野菜の育種に欠かせない素材をカバーした特許などを扱うパテントプールとしては世界でも最大規模で、野菜の種苗を扱う中小、大手種苗会社の多くが加盟している。
参加企業が持つ育種に関係する多くの特許をプール、管理していて、商品化されている品種の「品種特許」についてカバーしている。特許利用のハードルを下げることで加盟社同士の利用を促進し、品種開発を活性化させることを目的にしている。
同団体に加盟することで、同社はすでに加盟している参加企業の品種開発に関わる特許の多くにアクセスすることができるようになる。特に商品化されている品種の「品種特許」については、新たな品種の育成のために自由に利用できる。それ以外の品種の形質に関わる特許(形質特許)については、利用者間の交渉次第だが、リーズナブルな使用料で利用できるようになる。
International Licensing Platform Vegetable:http://www.ilp-vegetable.org
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