日立システムズなど、ファーム・アライアンス・マネジメント、青果流通分野向けサービスの領域で協業

 株式会社日立システムズと、株式会社日立ソリューションズ西日本、株式会社ファーム・アライアンス・マネジメントの3社は、青果流通分野向けサービスの領域で協業する。
今後3社は、各社が提供する青果流通分野向けシステムの連携機能を開発するとともに、2016年11月下旬から実証実験を行い、新たな情報提供サービスに関する技術やサービスの有効性について検証を行う。また検証結果を踏まえ、2017年度中にサービス化をめざす。
日立システムズなど、ファーム・アライアンス・マネジメント、青果流通分野向けサービスの領域で協業
 国内農業は、担い手の高齢化や輸入品との競争激化などにより、安定的に農作物を供給し続けることが困難な状況になりつつあります。そうした中で、農業生産者は、いつ、どこで、どのような作物が、いくらで、どのくらいの量が売れているのかといった情報を入手し、需要にあった生産計画を立てることにより、廃棄ロスや機会損失を無くし、経営を安定させたいと考えています。

 一方、競争の激化が進む小売業界においては、他社との差異化戦略の一つとして、より産地と直結した生鮮品の確保が求められています。さらに、消費者の食の安全・安心に対する関心が高まる中、原産地表示の義務づけの検討が進む加工食品業界と同様に、生鮮品のトレーサビリティ管理の重要度は増してきており、青果流通プロセス全体での情報一元化の必要性が高まっています。

 こうした青果流通分野におけるさまざまな課題・ニーズに対応するため、3社は青果流通分野向けのサービスの領域で協業しました。
具体的には、まず各社の青果流通分野向けシステムをシームレスに連携するための機能を共同開発し、青果流通に関するデータの一元化を実現します。その後、本システムを通じて青果流通データをクラウドに集約し、農業生産者、中間卸会社、量販店にとって有用なデータを提供する情報提供サービスを開始する予定です。本サービスの開発に先立ち、量販店、中間卸会社および農業生産者と共同で実証実験を行い、技術的な実現性とサービスの有効性について検証を行います。

 本サービスを農業生産者から中間卸売業者、量販店までのバリューチェーン全体で活用することにより、農業生産者は市場における販売価格や需要状況を事前に確認することができ、効率的な生産・出荷計画を立案できるようになります。一方、量販店は店舗で取り扱う農作物の収穫時期や出荷可能量などを事前把握することが容易になり、安定的な供給に役立てられます。また、流通するデータに農作物のトレーサビリティ情報を付加させることで、消費者の食の安全・安心へのニーズに対応し、青果部門等の負荷軽減を支援します。

 将来的には、より多くのデータをクラウド上に集約し、データ解析技術やAI(人工知能)技術などを活用することで、本サービスで提供する青果流通データの価値を向上させるとともに、必要な時にインターネット経由でPCやタブレット端末などから、リアルタイムに情報を閲覧することができるサービスの提供をめざします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. 米国におけるクロマグロの完全養殖 植物工場による環境制御技術の応用可能性も
     野菜の周年栽培を実現する植物工場だが、その環境制御技術は魚の養殖分野にも応用できる可能性がある。米…
  2. 大規模植物工場のスプレッドが生産体制を増強・フランチャイズ事業を展開へ
     国内最大規模の完全人工光型植物工場を運営するスプレッドは、産業用ロボットメーカーの安川電機と201…
  3. フィリピンの田んぼアート。ドローン・アグロツーリズムによる若者世代への新たなアプローチ
     フィリピンのお米研究所(Philippine Rice Research Institute)の「…
  4. 植物工場による生産・販売事業からの撤退、今後はプラント開発に集中
     1992年に京都で創業したシーシーエス株式会社は、LEDを使用した照明装置の専業メーカーである。特…
  5. みらい、フルLED光源を採用した量産型植物工場が宮城県内に完成
     植物工場装置と野菜販売の株式会社みらいは、みやぎ復興パーク(宮城県多賀城市)内に経済産業省の補助事…
  6. 野菜の機能性に関する測定方法(機能性表示食品制度にも応用)
     機能性表示食品制度による商品の販売が6月16日より開始されました。当初は飲料や加工食品、サプリメン…
  7. 横田ファーム_イメージ写真
     植物工場のような過剰な設備投資をかけず「半自動化」と栽培を行う上で重要なモニタリング制御のみを導入…
  8. 日清紡がイチゴ植物工場の増設へ 関東・東海エリア需要にも対応
     完全人工光型植物工場を運営する日清紡ホールディングスの徳島事務所ではイチゴの生産・事業化を進めてお…
  9. UAE初・最新の太陽光利用型植物工場ベンチャー。来年夏にトマトを初収穫
     シリコンバレーを拠点に投資活動を行っていたSky Kurtz氏が中東UAEにベンチャー企業「ピュア…
  10. 未来の農業コンセプト、ピラミッド型の垂直農場
     都市型農業(アーバンファーム)として、コロンビア大学のDickson Despommier氏などを…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 大林組、植物工場ベンチャーのスプレッドと提携。日産3万株の大規模施設を検討
     株式会社スプレッドは同社が開発した完全人工光型植物工場”Vegetable Factory(TM)…
  2. パンメーカーが昭和電工の植物工場ノウハウを導入・電気代30%カットを実現
     昭和電工のLED照明・高速栽培技術「Shigyo法」が、沖縄県の大手製パンメーカー株式会社ぐしけん…
  3. インド農家の60%が都市部への移住希望。新たな栽培方法による都市型農業ビジネスにもチャンス
     社会科学などの調査機関であるCSDS(インド・デリー)による調査(State of Indian …
  4. パンメーカーが昭和電工の植物工場ノウハウを導入・電気代30%カットを実現
     昭和電工株式会社の植物工場システムが、イセタン クール ジャパンSDN.BHD.の運営するクアラル…
ページ上部へ戻る