オイシックスが「フードテックファンド」第1号案件としてルートレック・ネットワークス社と事業資本提携を合意

​ オイシックス株式会社が、今年10月に立ち上げた日本初のフードテック関連への投資・提携を行う専門に行う投資部門「フードテックファンド」の第1号案件として、アグリテックベンチャーであるルートレック・ネットワークス社と事業資本提携を行うことを11月10日に発表した。

同社は安心安全な高付加価値食品をインターネットで販売することを主力事業とし、食に関する企業との取組を推進するために2016年10月に「フードテックファンド」部門を設立した。

ルートレック・ネットワークス社は最新のAIやIoT技術により生産者の作業を代替し、地域特有の農業データの収集・分析・提供を行うことで、生産者の収益向上に貢献する食と農のプラットフォームを提供している。具体的には土壌にセンサーを埋め込み、土壌の状態を測定し、自動で水や施肥を供給する仕組みを提供している。

また、栽培に関するビッグデータを蓄積・活用することで、生産コストの削減だけでなく、収量の拡大にも寄与する仕組みを提供している。

同社の将来的な事業成長において、高付加価値な青果のサプライの確保や生産コストを低減することによる仕入れ価格の抑制などの課題に対して、ルートレック・ネットワークス社の技術を活用することで解決できる可能性を検討するために、事業資本提携を行うこととなった。


【事業提携】
①当社の提携する生産者へのゼロアグリの紹介
同社の契約する約1000軒の生産者へ紹介することでゼロアグリの普及の拡大に寄与するとともに、生産コストの抑制や、収量の増加、品質の安定化の推進を図っていく。

②栽培管理に関する加工分析データの一部提供
ルートレック・ネットワークス社が保有する栽培に関するビッグデータを統計的に加工分析したデータの提供を受けることで、収穫時期の予測などを行う。

③新規サービス・機能のベータ版の提供
ルートレック・ネットワークス社が新たに開発するサービスや機能のベータ版を先行的に当社の契約する生産者に利用することで、データの蓄積を行い、品質改善を図る。