アブダビのマスダールシティ(masdar)について:100%再生可能エネルギーを導入した未来都市

以前(2009年7月)、別のサイトに投稿した記事を掲載します。海外の植物工場ビジネスについて 等、今後の記事アップの際に説明を省略するためでもあります。
 
アラブ首長国連邦(UAE)は7つの首長国による連邦国家であり、首長国の一つであるドバイにばかり注目が集まっていたが、金融危機以降(実はその前からだが)、UAEの首都であるアブダビにも注目が集まっている
 
 
ドバイは昔、経済の多くを石油に依存していたが(1975年、石油からの収益がGDPの64%ほど)、もともと周辺国よりも石油埋蔵量が少なかった為に、80年代半ばから政策を方向転換する。ちょうど地理的にも中東の真ん中に位置するドバイを金融の中心地として発展させ、観光にも力を入れ、石油に依存しない経済を目指し、産業の多角化を進め始める。(現在は非石油部門がドバイGDPの97%を占める
 
 
一方、首都のアブダビは2006年の現在でも、非石油部門がGDPの37%ほどであり、その大半を石油に依存している。しかしアブダビ政府も、いつまでも資源が続くとは限らないことは当然、承知しており、2008年からマスダールシティを建設し始めた。
 
マスダール・シティ(アブダビ)
マスダール・シティ(アブダビ)
 
小さな地域に、よりコンパクトな環境都市を建設する計画で、マスダールシティでは全てのエネルギーが太陽光や風力などの電力で維持され、CO2排出がゼロの100%再生エネルギーシステムを導入した未来都市のようなもの。(完成2015年、総事業費が約2兆円ほど)
 
 
ただし、中東(ドバイやアブダビ)には資金はあっても、技術やノウハウ、専門的な人材がいない。科学技術(環境やエネルギー関連)を中心とした専門家育成のための大学なども設立する予定だが、大半は欧米、日本などの企業と提携しながら環境都市の建設を進めていくようだ
 
 
この構想には、東京電力、ジャパン石油開発(JODOC)、三菱商事、三井物産などの日本企業も参画しており、その他にもGEやロールス・ロイスなど、様々な欧米企業が参画している。(構想計画はこちら
 
 
まぁ、太陽が降り注ぎ、湾岸の風があるアブダビでは環境条件としては悪くないかな、と思ってましたが、砂漠の真ん中に建設する必要性があるのかな?とも考えてました。そもそも建設が予定通り行われ、完成できるのかも少し不安ではありましたが・・・。
 
 
しかし、世界規模で次世代エネルギーへの移行を促進させる、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の本部がアブダビに決定して、今後はマスダールシティを中心とした、次世代再生エネルギーに関するプロジェクトが進められるだろう。日本からも参画しているのは大手電力会社、商社などだが、アブダビへ持っていく技術の中心は、安く買い叩かれた中小企業が保有する高い技術力なのかもしれない。
 
 
企業としてではなく、個人として参加したい場合は、同HPでも人材募集している。こんなプロジェクトに参加するのもワクワクするだろう。
 
 
● マスダールシティのビデオ映像

 
 

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