BASFジャパン、千葉県山武市に農薬製品の研究拠点「アグソリューションファーム成東」を開設

 BASFジャパン株式会社が、千葉県山武市に農薬製品の研究拠点「アグソリューションファーム成東」を開設する。果樹園芸・野菜の生産量が多い関東に拠点を設け実際の生産現場に近い条件で試験を行うことで、生産者のニーズに見合うより充実した技術サービスを提供する考えだ。アグソリューションファーム成東は2017年1月に稼働を開始する。

 アグソリューションファームはBASFの長期戦略において重要な役割を担う。生産者、流通業者、公的機関とともに、農業の生産性向上と現場の理解の促進を図っていく。

 BASFは生産者の声を参考に新たな製品・サービスを開発している。関東にアグソリューションファームを設立することで、生産者の抱える課題の理解を更に深めることが可能になるだろう。生産者の側でより充実したサービスの提供に努めることで、生産者の生産性の向上に貢献していく。と執行役員は述べている。

 アグソリューションファーム成東は公益財団法人日本植物調節剤研究協会千葉支所敷地内に設置される。アグソリューションファーム成東の設立に伴い、愛知県の田原研究所は2016年12月末をもって閉鎖する。

 BASFは、ナリア(R)WDGやシグナム(R)WDGとなどの果樹園芸用殺菌剤、ゴーゴーサン(R)乳剤・細粒剤Fなどの園芸用除草剤、カスケード(R)乳剤やプリンス(R)フロアブルなどの果樹園芸用殺虫剤など、充実した園芸用製品ポートフォリオを有している。

 また、パイプラインには現在BASFが世界各地で開発、登録を進めている新規除草剤、殺菌剤、殺虫剤があり、今後も雑草、病害、害虫の防除に役立つ新たなテクノロジーを提供。充実した製品ポートフォリオと技術サービスにより、農業の分野におけるBASFの主導的地位の強化を目指す。