フォンテラジャパン、ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクトを2年間継続

 フォンテラジャパン株式会社は「ニュージーランド・北海道酪農協力プロジェクト」をさらに今後2年間継続することを決定した。
本PJは、日本の酪農の収益性を向上させる方法を特定することを目的として、ニュージーランド政府、フォンテラ社、ファームエイジ株式会社から資金提供を受け、日本の酪農家と提携し、北海道庁・ホクレン農業協同組合連合会の協力のもとで調査が実施されている。

■プロジェクト概要
主任コンサルタントのキース・ベタリッジ氏によると、北海道における放牧の収益性を高める見込みが大いにあることが調査により明らかになったため、本プロジェクトを次の実施段階に進めることを決定したということです。

「より適切な夏季の牧草管理を実施するほか、少ない量のサイレージを高い頻度で生産すること、および牧草面積に対する牛の頭数比を高めるなどの変更を実施することにより、農場の収益性を高めることが大いに見込めます。」とベタリッジ氏は述べました。

一般的に、北海道地域の酪農家は品質よりも生産量を重視するため年に2回のサイレージ生産を行っています。本調査によって、年に3、4回サイレージを生産することにより品質が向上し、冬季の数か月間に与えられる安価で栄養豊富な飼料を作ることができるとわかりました。

春の初め頃、この地域の牧草はニュージーランドと同じく高品質です。しかし、牛が十分な早さで食べることができずにその牧草の多くがムダになっていることが本調査からわかりました。十分な頭数の牛がいないこと、または牛に栄養補助飼料も与えていることのいずれかがその理由となっています。

牧草をムダにしないためには放牧頭数を増やすか、面積を縮小して牛を放牧する必要があるとベタリッジ氏は述べています。もう一つの方法としては、たとえ放牧地であっても、余った牧草は高品質のサイレージに作り替えるべきだとしています。

■人物紹介:キース・ベタリッジ
ニュージーランドの国立研究機関AgResearch Grasslandsの国土環境管理部門で上級研究員を務めたベタリッジ氏は、牧草地の再生、品質、管理、環境被害の軽減、農場・動物の管理に関して広範囲に及ぶ農業科学の研究に42年間取り組んできました。

同氏は日本滞在経験があり、草地試験場(NGRI)と共同で放牧草地に関する研究を行ってきました。また、日本学術振興会特別研究員、科学技術関係基金(IRF)および日本・ニュージーランド科学協力基金が支援する牧草研究プロジェクトにも携わっています。ニュージーランド・マッセー大学で農業科学の修士号を取得しています。

■フォンテラ(Fonterra)について
フォンテラは酪農家によって所有された酪農協同組合で、年間280万トン以上の原料乳製品、並びに付加価値品、小売商品を製造する世界最大手の乳業企業。酪農の専門知識を役立てるため、世界の酪農と乳製品ベースの「研究と技術革新」に投資する世界最大手の企業の1社です。

世界の乳製品貿易量の約30%を扱っている世界最大の乳製品輸出企業で、ニュージーランドで製造されている乳製品の約95%を、100カ国以上の国・地域(顧客・消費者)に輸出しています。全世界の従業員数は約18,200名、売上高は、約2兆円(2014会計年度)。

■会社概要
商号  : フォンテラジャパン株式会社
代表者 : 代表取締役社長 斎藤 康博
所在地 : 〒108-0075 東京都港区港南2-16-2
設立  : 1982年4月
資本金 : 400,000,000円
事業内容: 乳製品輸入・販売
URL   : http://www.fonterra.com

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編集部
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