静岡県農林技術研究所が画像処理装置の開発により、イチゴのパック詰めを効率化

 静岡県農林技術研究所は、パック詰め作業の効率化を図るため、生産者がイチゴをパッケージセンターに持ち込んだ時、瞬時に大きさが判別できる「階級判別装置」を開発した。収穫したイチゴを入れた箱ごと画像処理して、大きさを示す階級別に個数を把握する。
静岡県農林技術研究所が画像処理装置の開発により、イチゴのパック詰めを効率化
イチゴ生産では、果実の大きさ別にパック詰めする出荷調整作業が全作業の1/3を占めていることから、生産者の出荷調整の労力削減のため、農協がパッケージセンターを設けている。
センターでは、生産者の持ち込んだイチゴをパック詰めしているが、生産者ごとに階級別のパック詰め作業をするため、効率が悪くなっていることから、本装置の開発によって大きく改善する可能性がある。

 装置は、農業・食品関連の機械開発で実績がある雑賀技術研究所(和歌山市)と共同開発した。イチゴの階級判断装置は上部に照明とカメラを導入し、重量計と画像処理技術を制御するパソコンなどで構成する。JA遠州夢咲(菊川市)に試作機を導入済みで、作業時間は約2割短縮した、という。

現在の階級判別の認識精度は、実用レベルで80%程度であるが、生産者段階で収穫箱に敷く素材や詰め方を改善することで、さらに精度の高い判別が可能となる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

植物工場・スマートアグリ展2017
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー
    ミラノ万博レポート「食と農業の未来」

過去のピックアップ記事

  1. NTTファシリティーズ、青森県内初の医療法人・介護系事業所に植物工場を導入
     株式会社NTTファシリティーズは、医療法人蛍慈会・石木医院において青森県で初の医療・介護系事業所へ…
  2. シーシーエス、全ての植物工場事業から撤退を発表
     ジャスダック上場で検査用LED照明などを手掛けるシーシーエスは、植物工場プラント事業を廃止し、子会…
  3. 太陽光利用型植物工場を活用した震災復興事業が倒産へ
     2012年6月に宮城県名取市に太陽光利用型植物工場を建設し、レタスやベビーリーフの水耕栽培による生…
  4. lettuce_nara8
     東京電力・福島第一原発の事故の影響で食の安全への関心が高まる中、完全人工光型植物工場にて4種類のレ…
  5. 都市部の食料問題と食育を解決。米国NYなど都市部で拡大するアクアポニクス・地産地消モデル
    米国・地産地消の市場規模は120億ドル  米国における地産地消ビジネスの市場規模は2008年の50…
  6. ファミマのサンドイッチ・サラダ、植物工場野菜への試験的な変更
     株式会社ファミリーマートでは、国内の植物工場で栽培された野菜を、サンドイッチやサラダなどの中食商品…
  7. ハワイでも完全人工光型植物工場によるアイスプラントの生産も
     熱帯気候のハワイにおいても、商業生産に向けて完全人工光型植物工場ビジネスに参入するベンチャーが現れ…
  8. 植物工場によるトマト生産の田園倶楽部奥出雲が倒産を申請
     太陽光利用型植物工場にてトマトの生産を行っていた島根県奥出雲町の農業生産法人「田園倶楽部奥出雲」が…
  9. 国内最大規模の植物工場施設の運営とライセンス事業を開始
     株式会社フェアリーエンジェルは、福井県美浜町に日本政策投資銀行から10億円の融資を受けて、大規模な…
  10. 沖縄セルラー電話、植物工場の運営ノウハウとIoTを活用した家庭用水耕栽培キットを来年2月発売
     沖縄セルラー電話株式会社は、株式会社KDDI総合研究所の技術協力を得て、IoTを活用した家庭用の植…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. イギリスにおける施設園芸の技術開発機関、LED光源・多段式を採用した植物工場が稼働
     イギリスのストックブリッジ・テクノロジー・センターでは、民間企業と連携しながら、LED光源による補…
  2. パンメーカーが昭和電工の植物工場ノウハウを導入・電気代30%カットを実現
     昭和電工株式会社の植物工場システムが、イセタン クール ジャパンSDN.BHD.の運営するクアラル…
  3. 台湾・植物工場マッチング視察ツアーの報告
     人工光型植物工場の稼働施設数では日本に次ぐ世界で2番目に多い台湾。2015年11月19日~22日に…
  4. インロコ、植物工場による栽培・運営ノウハウを軸に設備販売を本格化
     人工光型植物工場による野菜の生産・販売を行うインターナショナリー・ローカルは、4月から植物工場の施…
ページ上部へ戻る