静岡県農林技術研究所が画像処理装置の開発により、イチゴのパック詰めを効率化

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 静岡県農林技術研究所は、パック詰め作業の効率化を図るため、生産者がイチゴをパッケージセンターに持ち込んだ時、瞬時に大きさが判別できる「階級判別装置」を開発した。収穫したイチゴを入れた箱ごと画像処理して、大きさを示す階級別に個数を把握する。
静岡県農林技術研究所が画像処理装置の開発により、イチゴのパック詰めを効率化
イチゴ生産では、果実の大きさ別にパック詰めする出荷調整作業が全作業の1/3を占めていることから、生産者の出荷調整の労力削減のため、農協がパッケージセンターを設けている。
センターでは、生産者の持ち込んだイチゴをパック詰めしているが、生産者ごとに階級別のパック詰め作業をするため、効率が悪くなっていることから、本装置の開発によって大きく改善する可能性がある。

 装置は、農業・食品関連の機械開発で実績がある雑賀技術研究所(和歌山市)と共同開発した。イチゴの階級判断装置は上部に照明とカメラを導入し、重量計と画像処理技術を制御するパソコンなどで構成する。JA遠州夢咲(菊川市)に試作機を導入済みで、作業時間は約2割短縮した、という。

現在の階級判別の認識精度は、実用レベルで80%程度であるが、生産者段階で収穫箱に敷く素材や詰め方を改善することで、さらに精度の高い判別が可能となる。