インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進

イオン初の店産店消モデル・植物工場を併設

[前記事] のように、(株)インターナショナリー・ローカル(通称社名:インロコ)では小規模施設での黒字化を達成した後、その運営ノウハウを活用してイオンに ”店産店消” モデル型の植物工場を導入した。同社の設備が導入された場所は、2015年4月末にオープンした「イオンモール沖縄ライカム」である。

この「イオンモール沖縄ライカム」は、米軍用地返還後の早期事業化のモデルケースとして位置づけられるともに、国内外から年間 約690万人の観光客が訪問する沖縄県にて、地元住民だけでなく観光客も楽しめるような日本・沖縄発の本格的な食のエンターテイメントを提供することで「アジアNo1. リゾートモール」を目指したものである。

そこで、沖縄県内最大規模となる同ショッピングモールは新コンセプト・ストア『イオンスタイル』として、新しい総合業態に挑戦しているのだ。

モール内には、沖縄美ら海財団とコラボした大型水槽「ライカム・アクアリウム」が導入され、観光コンシェルジュの設置、琉球の食・文化の体験イベントの定期開催やインバウンド需要にも対応した「コジマ×ビッグカメラ」による大型家電販売スペースなどもある。
こうした新たな価値の提案の一つに「イオンスタイル ライカム店」の北入り口に設置されたのが同社のコンテナ型植物工場である。

インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進設置された3台のコンテナ型植物工場のうち、2台のスペースにて生産を行っており、残りの1台は作業スペースとして活用している。

コンテナ型植物工場は、カフェ(ネスレ 美らフェ)と併設した形となっており、収穫したサラダ・惣菜をカフェ内でも提供するとともに、同フロア内のスーパーでも大きな販売スペースを確保して、収穫したばかりの植物工場野菜を販売している。

収穫時間を商品に記載・究極の地産地消を実現

 生産品目はアイスプラント、沖縄野菜が含まれる「しまベビーのサラダ」、ハーブ系としてルッコラ、バジル、クレソンの他、人気が高まっているケールといった野菜を生産しており、沖縄県内のスーパーでは見かけることが非常に少ない希少価値のある商品を「デライト・フーズ」ブランドとして提案している。小売価格は商品によって198円と138円の2つに分かれている。

インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進イオンスタイル店内の販売棚では、植物工場による生産方法や品質、レシピ等に関する情報発信が行われており、消費者における最大の訴求ポイントは「新鮮さ」となる。

植物工場による無農薬・安定生産の他、併設施設により収穫した商品がすぐに販売できる点が大きなメリットとなる。
通常は収穫から1時間程度、短い時には10分程度で商品が陳列されており、「超」新鮮野菜を実現している

各品目の収穫時間は、スーパー内の売場や植物工場に設置されたモニターにてスケジュールを表示するとともに、各商品パッケージには収穫日と収穫した時刻が記載されている(写真:同社が販売する商品パッケージ例。写真は”わさび菜”)。

こうしたスーパーと植物工場を併設・一体化した事業モデルは全国初であり、同社では今後、スーパーやレストラン等の消費・購入場所に近い ”地産地消型” の植物工場モデルの展開を計画している。

[ 次記事:イチゴ植物工場・アクアポニクス実証施設をオープン ]

[ 前記事:インロコ、小規模植物工場・地産地消モデルでの黒字化へ ]

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