大気社、NOUMANNから福井県美浜町にて日産6,400株の完全人工光型植物工場を受注

 株式会社大気社は、株式会社NOUMANN(本社:福井県美浜町)から、福井県美浜町に設置される完全人工光型植物工場を受注した。同社と木田屋商店との万全の協力体制により、生産から加工までワンストップで行う、植物工場による6次産業化を目指す。

プロジェクトの概要
 同社の完全人工光型・水耕栽培植物工場システム「大気グリーン ファーム」の導入に加え、株式会社木田屋商店小浜植物工場グリーンランド(福井県小浜市、同社が2013年に当システムを納入)による野菜の販売実績に裏付けられた量産指導・支援で、日本国内で2番目となる量産可能な結球(玉)レタス対応工場が福井県美浜町に実現します。
海外の案件やリーフレタス工場も含めると、当社が手がけた植物工場の4番目にあたります。本計画は遊休工場の全面改装によるものであり、操業開始は2016年1月を予定しています。

 この工場では、主に結球レタスとリーフレタスを栽培し、そのまま食べられるレタスミックスのパックとして出荷することを計画しています。操業開始時の生産量はリーフレタスに換算すると1日当たり約6,400株です。食品を安全で衛生的に製造・加工するための管理方法であるHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)にも対応可能な設備を備えています。

工場拡張スペースが十分にあることから、将来的には工場の拡張により生産量を1日26,000株まで増産し、海外へ輸出することも視野に入れております。屋外での野菜栽培が難しい中東などイスラム圏での展開も想定し、ハラール認証の取得に向けた準備も進めています。

大気社、NOUMANNから福井県美浜町にて日産6,400株の完全人工光型植物工場を受注
(NOUMANN レタスミックス 試作例)

受注の背景
 栽培事業の先駆者である木田屋商店と協働で、設備の納入とシステム稼働だけでなく、経営安定化に向けて課題となる量産化・販売先・物流の支援まで、一貫したサービスが提供可能な点、新たに小浜植物工場グリーンランドにて開発・実証された高密植LED育苗装置の設置により、収穫量を従来に比べ大幅に向上させた点が大きく評価され、今回の受注につながったものと考えています。

技術的な特長
 同社の「大気グリーン ファーム」は、完全無農薬のクリーンな環境で、季節や天候などに左右されずに大量の野菜を安定価格で計画的に生産できることに加え、高効率反射照明システムを用いて植物体生理に最適な照射時間を制御することで、高効率・低コストによる安定生産が可能です。多段多列栽培棚の温度ムラを防止し、均一な栽培環境を実現する上で、当社の空調技術は非常に役立っています。
さらに今回、育苗ラインに従来比3倍の高密植法を採用し、専用LEDによる照射を行うことで、苗揃いが上がるとともに、栽培棚の利用効率が大幅に向上しました。

今後の事業展開
 野菜の安全性や品質に対する需要はますます高まる傾向にあり、工場野菜の市場規模は今後大きく成長することが見込まれます。同社はこれまで国内で2件の量産型植物工場を完成させた実績があるほか、海外ネットワークの強みを生かしつつ、すでに海外における植物工場プロジェクト(ベトナム・ロンアン省)も手がけています。当社は、これからも環境技術を生かして国内外の植物工場事業に積極的に取り組み、社会に貢献していきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. ハワイでも完全人工光型植物工場によるアイスプラントの生産も
     熱帯気候のハワイにおいても、商業生産に向けて完全人工光型植物工場ビジネスに参入するベンチャーが現れ…
  2. UAE初・最新の太陽光利用型植物工場ベンチャー。来年夏にトマトを初収穫
     シリコンバレーを拠点に投資活動を行っていたSky Kurtz氏が中東UAEにベンチャー企業「ピュア…
  3. オリンピア照明、家庭用LED植物工場「灯菜アカリーナ」に続き、本格的なインテリア照明を販売開始
     オリンピア照明株式会社は、これまでお部屋で野菜を育むインテリアとして簡単に葉もの野菜やハーブが室内…
  4. 沖縄セルラー、稼働する植物工場にて来月から試験販売へ
     沖縄セルラー電話は社内ベンチャー制度の一環で、南城市玉城の同社南城ネットワークセンターの敷地内に植…
  5. フィリピンの田んぼアート。ドローン・アグロツーリズムによる若者世代への新たなアプローチ
     フィリピンのお米研究所(Philippine Rice Research Institute)の「…
  6. 120億ドル市場の地産地消ビジネス。政府による新たな資金の貸し付けプログラムが開始
     米国農務省(USDA)では、小規模農家や近年、市場規模が拡大しつつある都市型農業に合わせた資金の貸…
  7. 植物工場による生産・販売事業からの撤退、今後はプラント開発に集中
     検査用LEDのシーシーエスは、新規事業として完全人工光型植物工場による野菜の生産・販売や飲食店経営…
  8. スプレッドがアフリカ地域への植物工場システム導入の可能性を検討
     完全人工光型植物工場を運営するスプレッドは、京都府亀岡市に国内最大規模の植物工場を稼働させているが…
  9. 中国山東省における近代化されたキノコ植物工場
     中国・山東省高密市に位置する恵和きのこ産業園は、青島農業大学の研究者が開発した技術を活用し、中央と…
  10. 大規模量産化による植物工場野菜の低価格化
     植物工場によるレタス生産について、大きな初期投資やランニングコストから、露地野菜より2~3割ほど販…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 米国における学校・教育向け施設園芸・植物工場が増加。農家と学校をコーディネートするNPO団体の貢献も大きい
     米国フィラデルフィアにあるストロベリー・マンション高校に併設する敷地内にて、新たに太陽光パネルを導…
  2. カナダ・エドモント市による法改正、植物工場や屋上菜園など生産方式の明確化
    農業利用に関する土地活用条例が2016年2月から施行  カナダ・エドモント市議会では都市型農業や地…
  3. 韓国LGグループによる植物工場・アグリビジネス参入。生産者による反対・LG製品のボイコット運動まで発展
     ビッグデータの解析、製造工場の自動化・知能化などを進める韓国LGグループのLG CNS社は、約35…
  4. いすゞ自動車、ミドリムシの開発ベンチャーのユーグレナ社と次世代バイオディーゼルの実用化へ
    いすゞ自動車は2014年6月25日、ミドリムシ(微細藻類ユーグレナ)を用いた製品を展開するバイオベン…
ページ上部へ戻る