サタケが東広島市の地元農家と共同で農業生産法人を設立

 サタケは、東広島市豊栄町清武地区の稲作農家33戸と共同で農業生産法人「株式会社賀茂プロジェクト」を設立し、7月26日に佐竹鉄工にて設立記念式典を実施した。同社では、2011年12月にはGABAライスを使ったおむすびの店舗「おむすびのGABA西条店」を開店、地元産の米を付加価値の高い食品に加工して販売するモデル事業を行っている。

農業生産法人を設立した東広島市豊栄町清武地区には、サタケグループで機械・食品の製造を受け持つ佐竹鉄工株式会社があり、地元の理解・協力のもと50年以上にわたり操業を行っている。地域住民の方々と情報交換をする中で、同地域では近年高齢化が進み、各農家においては将来的に予測される人手不足や離農といった問題が危惧されている、ということがわかりました。

サタケが東広島市の地元農家と共同で農業生産法人を設立

 そこで、サタケが持つ穀物加工や商品開発、マネジメントなどのノウハウを活用することで、これらの問題解決につなげることができればとの思いから、豊栄町住民自治協議会を通してサタケ、清武地区稲作農家の双方が一昨年より協議を重ねてきましたが、このたび共同して事業に取り組むことに合意し、農業生産法人を設立するにいたりました。

 今回の法人設立により、同地域においては人手不足が解消され、集落の維持・発展が図られることを期待されています。また、六次産業化のモデルケースとして、水稲を主体に生産からギャバ米などへの加工、販売までを一貫して取り組み、さらに将来的には林業や畜産業、商工業とも連携した地域参画型循環事業の構築を目指します。