植物工場による大規模運営の「みらい」が倒産。生産が安定せず負債額11億円

 日産1万株の大規模な完全人工光型植物工場を運営する(株)みらい(資本金3億5142万5000円、従業員25名)は、6月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。同社は創業者である嶋村氏が千葉大学大学院において大手企業と共同開発を行い、レーザーを用いた果物の非破壊検査装置を開発するほか、工場での植物栽培に関する研究成果をもとに会社を2004年(平成16年)9月に設立。
農業関連のベンチャー企業として、人工光型の野菜栽培技術を導入した植物工場の設計・販売および工場の運営を通じた野菜の生産・販売を手がけていた。

みらい、フルLED光源を採用した量産型植物工場が宮城県内に完成

 業容拡大を見越して2014年中に2工場を増設したが、野菜生産が当初予定したように安定せず、売り上げが想定を下回ったことで大幅な営業赤字を計上。一方で設備投資資金などの返済期限が迫り、6月末に迫った決済資金の支払目処が立たないことから、自力での再建を断念し、今回の措置となった。2015年3月期には年売上高約10億円をあげていた。負債は約10億9200万円。

 今後は直ちにフィナンシャルアドバイザーを選任したうえでスポンサーの募集を開始し、9月末を目処にスポンサーに対して計画外事業譲渡をすることを予定している。