キーストーン、障がい者就労支援のための植物工場設備を導入

 植物工場システム開発・製造の株式会社キーストーンテクノロジーと販売・施工の株式会社アグリ王は、社会福祉法人日本キリスト教奉仕団が運営する「アガペ東京センター東京都板橋福祉工場」に、福祉作業所向けLED植物栽培ユニット「AGRI Oh!(アグリ王)」14台を導入した。
福祉工場敷地内にはピッツェリア「Monica」を併設し、植物工場で生産した野菜を供給、内製化することで安定的な収益をあげていく、という。

キーストーン、障がい者就労支援のための植物工場設備を導入

 同工場は福祉作業所における完全閉鎖型植物工場として東日本最大級の規模となる。ピッツェリア「Monica」にはディスプレイ用の植物工場も併設されており、野菜がどのように作られているか、一般の方も間近で見学することが可能となっている。

<東京都板橋福祉工場について>
東京都板橋福祉工場は、社会福祉法人日本キリスト教奉仕団アガペ東京センターが運営する5事業所のうち最も長い歴史をもつ事業所として、1974年より東京都から経営受託した福祉工場を運営しています。

2012年4月より東京都からの民間移譲に伴う自主運営を開始し、障がい者自立支援法に基づく就労支援A型事業(定員20名)並びに就労継続支援B型事業(定員30名)にあわせ、2015年5月より就労移行支援事業(定員12名)を実施する多機能型事業所に移行しました。この度40年経た工場建物の建て替え整備に合わせて植物工場およびピッツェリアを建設しました。

<福祉作業所向け栽培ユニット「AGRI Oh!」>
「AGRI Oh!」は、植物に有効な波長のLED光源と水気耕栽培システムを採用した栽培ユニットで、温度・湿度・CO2濃度などを制御した環境で化学農薬不使用の野菜生産を可能にします。栽培光源のLEDはキーストーンテクノロジーが独自開発し、LED素子製造から基板設計・製造までをワンストップで行っています。

生産においては「AGRI Oh!」ユニットに特化した生産・作業マニュアルを用いることで、農業未経験者でも野菜生産を可能にするだけでなく、福祉作業所向けのユニットとして安全性を確保し、誰でも安全安心に作業することができます。

<障がい者をとりまく現状>
2013年4月1日から障がい者の法定雇用率が引き上げられたことで民間企業や公共団体などで積極的に障がい者を雇用する風潮があります。一方で知的障がい者の就労率は身体障がい者と比較して低いことが挙げられます。

その解決策として植物工場に注目が集まっており、多くの企業で植物工場を導入し、障がい者を雇用するという検討がなされています。植物工場の生産現場では、障がい程度に合わせて作業人員を配置できることから、幅広い方々の参画が可能となります。障がい者福祉の現場に植物工場が広まることで、就労支援の活性化、ひいては就労率の向上につながることが期待されます。