農機大手のAGCO(GSIグループ)とCNFAがアフリカの農業生産性を改善するために提携

 トラクターやコンバインなど農機・機械メーカー大手AGCOの世界的ブランドであるGSIグループと持続可能な農業開発の国際組織であるCNFAは、農業生産性と食糧安全保障を向上させる上で極めて重要な手段として、食糧貯蔵庫とタンパク質生産システムを推進するために、戦略的な提携関係を構築した。今回の提携では特にアフリカ地域の農業生産性の向上を目指す。

農機大手のAGCO(GSIグループ)とCNFAがアフリカの農業生産性を改善するために提携

サハラ以南のアフリカでは収穫後インフラが不充分で不適切であるため、数十億ドル相当の食糧損失が毎年発生していますが、この提携では特にこうした食糧損失の大幅削減に懸命の努力を傾けていきます。また、CNFAがアフリカで数多くの小自作農と密接に関与していることや、穀物・生鮮食品を貯蔵するための最先端の拡張可能なGSI技術を活用します。

 AGCOの世界的ブランドであるGSIは、穀物貯蔵庫、マテリアルハンドリング機械、調整・乾燥機器の世界レベルのメーカーであり、豚・家禽向け生産機器もフルラインで供給しています。GSIグループのTom Welke社長とCNFAの代表兼最高経営責任者(CEO)を務めるシルヴァン・ロイ氏は、下記の声明を発表しました。

「この提携は、収穫後の損失を減らすることで、小自作農の収入と栄養状態を飛躍的に改善できる可能性を秘めています。一流の非営利農業開発組織であるCNFAと、世界レベルのアグリビジネス企業GSIとの提携は、私たちが協力し、これまでの経験を集大成すれば、食糧損失に対応する上で、新しい革新的手法を生み出せることを示しています。この提携によって、農村部に住む何百万世帯もの食糧安全保障に大きな影響を与え、地域経済の強化に貢献できると確信しています。」

CNFAとGSIは現在、近々導入するソリューションと技術を開発中です。最も有望な革新成果の1つが、村レベルでの太陽光発電式の生鮮食料品向け低温貯蔵庫の導入となります。この貯蔵庫により、小自作農は無駄と損失を低減しつつ、新市場と既存市場へのアクセスを改善できるようになります。

CNFAについて
 Cultivating New Frontiers in Agriculture(農業の新たなフロンティアの開拓、CNFA)は国際的な開発組織として、持続可能で市場先導型の農業イニシアチブの計画を専門としています。CNFAは強固な提携関係を地域・世界で構築し、自組織のプログラムに革新的な手法を取り入れて、包摂的な開発を促進することで、十分なサービスを受けられない層にとっての機会を充実させています。

CNFAは1985年以来、資金提供を受けた農業開発プログラムで5億1000万ドル以上を管理し、アフリカ、東欧、中南米、カリブ海諸国、中東、南アジア、中央アジアの世界42カ国で活動してきました。詳細情報については、www.cnfa.orgをご覧ください。

AGCOについて
 AGCO(NYSE:AGCO)は、農業機械の設計・製造・販売における世界的リーダー企業です。AGCOは、トラクター、コンバイン、干草ツール、スプレイヤー、飼料機械、穀物貯蔵庫、タンパク質生産システム、播種・耕作機械、交換部品などの幅広い製品ラインを通じて、農業の生産性の向上を支えています。

AGCOの製品は、Challenger®、Fendt®、GSI®、Massey Ferguson®、Valtra®の5つの中核的な機械ブランドによって販売され、140カ国以上で約3100の独立取扱店と販売店を通じて世界的に流通しています。1990年に設立され、米国ジョージア州ダルースに本社を構えるAGCOは、2014年に97億ドルの売上高を記録しました。詳しい情報については、www.AGCOcorp.comとwww.gsiag.comをご覧ください。(記事:businesswireより)