クボタとJA全農による大規模輸出ビジネス、日本米をシンガポール・香港へ

 クボタは1月19日、日本米の輸出事業で全国農業協同組合連合会(JA全農)と連携することで合意したと発表した。主にJA全農が集荷した玄米をシンガポールと香港に輸出し、クボタが現地に持つ精米所で精米する。全農の集荷力とクボタの輸出ノウハウ・営業力を合わせ、輸出量は2016年度に13年の10倍の年間1万トンを目指す。

 クボタは、25年から北海道や新潟、福井など9道県のJA関連団体と提携し、農産物の関税が低いシンガポールや香港向けに日本米を輸出している。海外現地の外食店・日本食の需要が高いこともあり、同年に330トン、26年に890トンと順調に輸出を伸ばしている。

同社では2011年、2013年にそれぞれ香港とシンガポールにおいて、輸入精米の販売子会社を設立させており輸出を行ってきたが、JA全農と連携することで大規模な日本米の輸出ビジネスを目指す。