カネカ 農業向け酸化型グルタチオン技術のライセンスを取得

 株式会社カネカは、岡山大麦ゲノムテクノロジー株式会社(以下、OBGT)より農業分野向け酸化型グルタチオン(以下、GSSG)に関する特許群などの通常実施権許諾包括契約を締結した。この契約によりGSSGを生産し、今春を目標に「カネカ ペプチド」として、業務用に販売を開始する。
なおOBGTは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)と岡山県が保有する当該特許群の通常実施権を許諾されています。

 GSSGを植物に施肥することで、光合成の主要回路であるカルビン回路を活性化させ、二酸化炭素を効率よく固定します。つまりGSSGには光合成を促進したり、光合成によってできた糖類を効率よく蓄積する効果があります。この効果により、農作物の増収や糖度の向上などが期待できます。

カネカ 農業向け酸化型グルタチオン技術のライセンスを取得

<栽培植物の生長促進実験 OBGT社WEBサイトより>

 GSSGは植物のみならず、あらゆる生物の細胞に含まれており、安全で安心できる物質です。当社は、長年蓄積されたライフサイエンス分野の技術により、GSSGについての高度な製造技術を保有しています。また当社は日本でGSSG肥料として5つの肥料登録を済ませ、さらには、カナダ、米国、中国、インド、タイ、ベトナムなどの農作地で、グローバルに試験的施肥を実施しています。

 ジャガイモ、キャッサバ、サツマイモ、コーン、タマネギ、ナスなどで10%から40%の顕著な増収効果が確認されており、GSSG肥料の活用は、世界的課題である食料事情の解決策の一つになると考えています。

今後、世界の食料事情に役立つために当該領域での研究開発、事業を重視し、今回の特許許諾を契機に「カネカ ペプチド」の製品名にて、GSSG肥料を大型事業化させるとともに、2020年に売上高100億円以上を目指し、グルーバルに事業開発を加速させていきます。

<岡山大麦ゲノムテクノロジー株式会社>
事業内容:JSTのCRESTの研究成果を基本として、2005年4月1日設立されたJST発の企業。植物生産性(収量増加、品質向上、ストレス耐性など)賦活化技術、有用タンパク・ペプチド(抗体医薬、検査薬など)大量生産技術、高精密度遺伝子地図を利用した新規交雑育種システムの研究開発などの技術を保有する。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
昭和電工 植物工場 バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. 米国の農畜産ビジネス。全体の70%がICT自動化システムを導入・家族経営でも効率的な大規模生産へ
     テクノロジーが農畜産ビジネスを大きく変えている。センサーやモニタリング装置を導入し、環境制御や効率…
  2. 郵船商事による植物工場が福井に完成、1日1万株の大規模・人工光型施設へ
     郵船商事株式会社は、2014年10月より福井県敦賀市において植物工場建設を進めており、4月10日に…
  3. 米国の水耕小売企業が垂直型植物工場にて巨大なバジル栽培に挑戦
     人工光植物工場による垂直栽培装置の製造・販売を行うスーパークローゼット・ハイドロポニクス社では、自…
  4. 世界の種苗各社 新品種の利用交渉を迅速化する共有プラットフォームを設立
     品種改良によって生まれた新品種を、どのように扱うかという議論は、ここ数年、特にヨーロッパで盛んにな…
  5. タイのショッピングモールでの屋上菜園。環境志向型アグリビルディングの実証スタート
     タイのチュラーロンコーン大学が約2000万円を投じて、7階建てのショッピングモール(サイアム・スク…
  6. 農業先進国の台湾にて「国際果実・野菜見本市」展示会が11月に開催
     台湾国際果実・野菜専門見本市が11月10日から3日間にわたって開催される(詳細記事/出展企業紹介)…
  7. lettuce_nara8
     東京電力・福島第一原発の事故の影響で食の安全への関心が高まる中、完全人工光型植物工場にて4種類のレ…
  8. 世界市場でも注目される特殊発電フィルムの開発。植物工場・施設園芸での普及を目指す
     ICT・センサー技術を活用した環境制御型・植物工場や一般的な温室ハウス(施設園芸)であっても、露地…
  9. イベント報告、フェアリーエンジェル植物工場の試食見学会
     コンテナ型植物工場のカタール企業への納入というプラスのニュース(関連記事:三菱化学など、太陽光パネ…
  10. 阪神野菜栽培所の植物工場、新たにケールのベビーリーフ商品を販売
     阪神電気鉄道株式会社では、鉄道高架下(尼崎センタープール前駅)の「阪神野菜栽培所」の植物工場にて、…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 生鮮野菜への機能性表示食品が認可、植物工場野菜の市場拡大にも寄与
     消費者庁は8日、初の生鮮食品2製品を含む機能性表示食品4製品の届出情報を公表した。今年4月の制度開…
  2. 米国の藻類企業がGlobal Energy Awardを受賞
     藻を利用した燃料の生産を行うAlgenol Biofuels社が、2014年のPLATTS Glo…
  3. 植物工場向け環境制御システム開発のホーヘンドールンがメキシコにトレーニングセンター開設
     太陽光利用型植物工場・施設園芸の大手環境制御システム会社でオランダのHoogendoorn(ホーヘ…
  4. 米国企業によるカスタマイズされた高度な生産技術支援サービスが展開
     アグリビジネスがハイテク化するにつれて、近年では単なる生産性の向上を追及するだけでなく、環境負荷・…
ページ上部へ戻る