トヨタの燃料電池車販売と東京ガスによる関東初の商用水素ステーションが稼働

 東京ガスは12月18日、関東で初めての商用水素ステーション「練馬水素ステーション」が稼働した。同社では実証事業として「千住水素ステーション」(東京都荒川区)と「羽田水素ステーション」(東京都大田区)の建設・運転を既に行っており、今回は経済産業省の補助金を受けて、トヨタ自動車による燃料電池車「MIRAI」の一般販売に合わせた形でオープンした。

東京ガスによる関東初の商用水素ステーション

 練馬水素ステーションは、東京ガスが設置している天然ガススタンド「練馬エコ・ステーション」に水素ステーションを併設する形となっている。既存の天然ガススタンドと併設する商用の水素ステーションとしても、日本で初めての事例である。水素の供給能力は1時間あたり300立法メートルであり、1台の燃料電池車に対して3分程度で水素ガスを充填できる。

水素ステーションと天然ガススタンドを併設することで、維持管理コストの低減、敷地の有効利用などのさまざまなメリットが期待できる。また、練馬水素ステーションは、他箇所で製造した水素を蓄ガス設備で受け入れ、燃料電池自動車に供給する「オフサイト方式」を採用している。

 東京ガスでは既に技術開発も兼ねて東京の2カ所「千住水素ステーション」「羽田水素ステーション」にオンサイト方式の実証設備を稼働させている。オンサイト方式では、ステーション内に水素製造装置を設置するため、水素運搬が不要となり運搬車両から発生するCO2の削減も可能となる。

また、羽田空港の近くにある「羽田水素ステーション」では、都市ガスから水素を製造する過程で発生するCO2を分離・回収する装置も日本で初めて併設し、回収したCO2は液化した状態で千葉大学のトマトを栽培する太陽光利用型植物工場に利用する、といった取り組みも行われている。

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植物工場・農業ビジネス編集部

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