ノエビア農場が有機JAS圃場認証を取得、オーガニック化粧品の一貫生産目指す

 株式会社ノエビアは、2005年から運営している自社農場「北海道暑寒別岳(しょかんべつだけ)パイロットファーム」の一部において、有機JAS認証(有機農産物)を取得し、2014年10月よりオーガニック栽培を本格的に開始します。
北方植物や高山植物などのオリジナル原材料の開発をはじめ、自社での植物の栽培、生産、加工までの一貫した管理により、近年中に独自のオーガニック化粧品の発売を目指します。

ノエビア農場が有機JAS圃場認証を取得、オーガニック化粧品の一貫生産目指す

■開発の背景
当社は「自然を科学する」を企業ポリシーとして、2005年に自社農場を開設し、亜寒帯地域における植物の有用性研究や化粧品への応用を行ってきました。また、広大な敷地を利用した寒冷地の固有植物の増産化を目的とし、無農薬栽培の実験も行ってきました。この度、お客さまの環境重視と自然志向の高まりによるオーガニック化粧品市場の拡大を背景に、自社農場においてオーガニック素材の開発を行うことになりました。

<自然派・オーガニック化粧品市場拡大>
市場規模は、2007年度から2013年度の過去6年間で約40%増。2014年度は前年比6.0%増、2015年度は同5.7%増の見込みで、拡大基調と予測されている。矢野経済研究所「自然派・オーガニック化粧品に関する調査結果2014」より

■有機JAS認証の主な基準
(1) 種まき又は定植の前2年以上化学合成農薬や化学肥料を使用していない畑で栽培すること
(2) 栽培期間中も化学合成農薬や化学肥料を使用しないこと
(3) 遺伝子組み換え技術を使用しないこと

<有機JAS認証取得までの流れ>
・複数の承認基準や要件において、第三者認定機関による厳しい精査の結果、有機JAS圃場の認証を得られる。
・日本の化粧品には明確なオーガニック規格がないことから、自社農場は食品の有機JAS認証の農場として管理し、有機JAS規格に適合する植物の栽培が可能となる。

■自社農場でのオーガニック栽培による商品開発のメリット
(1) 高品質な原材料の確保
有機JAS認証圃場での土壌づくりから育苗、栽培、収穫までの一貫した管理により、植物に含まれる有用成分が安定的になり、その結果、品質の高い化粧品原材料の確保が可能。

(2) オーガニック栽培による独自のオリジナル原材料の開発
ノエビア独自の植物研究から得られる有用性データをもとに、既存のオーガニック化粧品市場にはないオリジナル原材料の生産が可能。

(3) 安心・安全な化粧品の提供
自社農場で植物を生産し、自社工場にて原材料に加工することにより、原材料のトレーサビリティが明確になり、消費者にとって安心・安全な化粧品の提供が可能。

■パイロットファームの概要
住所:北海道増毛郡増毛町湯の沢
標高:約400m
面積:691万m2
特徴:亜寒帯気候で育つ稀少種を含む植物や薬用植物が生育

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場設備販売(人工光型)_バナー

過去のピックアップ記事

  1. 世界市場でも注目される特殊発電フィルムの開発。植物工場・施設園芸での普及を目指す
     ICT・センサー技術を活用した環境制御型・植物工場や一般的な温室ハウス(施設園芸)であっても、露地…
  2. UAE初・最新の太陽光利用型植物工場ベンチャー。来年夏にトマトを初収穫
     シリコンバレーを拠点に投資活動を行っていたSky Kurtz氏が中東UAEにベンチャー企業「ピュア…
  3. 世界の種苗各社 新品種の利用交渉を迅速化する共有プラットフォームを設立
     品種改良によって生まれた新品種を、どのように扱うかという議論は、ここ数年、特にヨーロッパで盛んにな…
  4. lettuce_nara8
     東京電力・福島第一原発の事故の影響で食の安全への関心が高まる中、完全人工光型植物工場にて4種類のレ…
  5. 阪神野菜栽培所の植物工場、新たにケールのベビーリーフ商品を販売
     阪神電気鉄道株式会社では、鉄道高架下(尼崎センタープール前駅)の「阪神野菜栽培所」の植物工場にて、…
  6. オリンピア照明、家庭用LED植物工場「灯菜アカリーナ」に続き、本格的なインテリア照明を販売開始
     オリンピア照明株式会社は、これまでお部屋で野菜を育むインテリアとして簡単に葉もの野菜やハーブが室内…
  7. マレーシア市場におけるイチゴ商品の可能性
     太陽光・人工光型植物工場によるイチゴの生産事例が国内で増えつつある現在、将来的には海外市場への輸出…
  8. 国際宇宙ステーション内の植物工場にてレタスを初めて試食
     国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士が、機内の植物工場…
  9. 国内最大規模の植物工場施設の運営とライセンス事業を開始
     株式会社フェアリーエンジェルは、福井県美浜町に日本政策投資銀行から10億円の融資を受けて、大規模な…
  10. 農業版シリコンバレー バイエル社が1200万ドルをかけて研究用の大型植物工場を建設
     バイエル社(バイエル・クロップ・サイエンス社)は、新技術の実証ショールームとして大型の太陽光利用型…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. タキイ種苗、トマト黄化葉巻病耐病性の大玉トマト「桃太郎ピース」を発売
     タキイ種苗株式会社は、2014年の新品種として食味と秀品性にすぐれ、夏場のハウス栽培にて急速に発生…
  2. 来年より改正農地法が施行・農業生産法人の名称変更。法人による農地所有要件が緩和
     2016年4月に改正農地法が施行され、農業生産法人という名称も変更される。株式会社などの民間企業で…
  3. 大阪府による農福連携イベント。マルシェの開催や植物工場の見学会も実施
     大阪府では、農業の多様な担い手の確保と障がい者の雇用・就労の拡大を図るため、農と福祉の連携「ハート…
  4. 自然の木をイメージした垂直農場 植物工場や様々なクリーンテクノロジーを導入
    都市部における過剰な人口増加が引き起こす2つの問題は、限られた土地・空間の中での生産性向上をはかりな…
ページ上部へ戻る