JFEエンジ、間伐材を利用した大規模な木質バイオマス発電を開始

 JFEエンジニアリングは津市雲出鋼管町の津製作所で、2016年7月から木質バイオマス発電を始めると発表した。出力は約20メガワットで、県内最大規模のバイオマス発電施設となる。総事業費は約90億円。津市と「バイオマス産業都市」に関する協定を結んで協力する。

発電施設は木質チップを燃やす方式で、年間発電量は15万8千メガワット時になる。津市は面積の6割(約415平方キロメートル)が森林で、間伐材の放置が問題になっていた。

木質バイオマス発電では、当初、同市などの間伐材による木質チップを年5万トン使う。これに加えて輸入したヤシ殻も年10万トン燃料にするものの、稼働後は国産燃料の割合を増やしたいという。
市は今回の木質バイオマス発電に加えて太陽光、風力発電を強化。17年度に市内全世帯を上回る12万3900世帯分の家庭電力(出力約312メガワット)を、再生可能エネルギーでまかないたいとしている。