イオンアグリ創造と大栄環境が食品残さの堆肥化・リサイクル事業に関して提携

 リサイクル事業を手掛ける大栄環境はイオンの農業子会社であるイオンアグリ創造と、店舗で排出される食品残さの堆肥化・リサイクル事業に関して提携した。
食品かすを堆肥化施設で有機肥料にして、イオンアグリの直営農場で野菜の栽培などに活用。できた野菜を各店で販売する循環型農業の実現を目指す(図:同社によるプレスリリースより)。

イオンアグリ創造と大栄環境が食品残さの堆肥化・リサイクル事業に関して提携

 まず兵庫県でスタートし、軌道に乗れば大阪や三重などに広げる。同事業で1〜2年後に6億〜7億円の売上高を目指す。大栄環境は約5億円を投じ、兵庫県三木市に処理施設「コンポストファクトリー」を稼働させた。兵庫県内の「イオン」や「マックスバリュ」などスーパー計12店などから食品かすを回収し、有機肥料をつくる。イオンアグリは同県内の直営農場で白菜やカボチャなどを生産するために肥料を使う。

肥料化では近畿大学と連携する。食品かすに木材チップや菌を混ぜて1カ月発酵。さらに1カ月かけて脱臭・熟成する。年間1580トンの食品かすを回収し、同316トンの肥料生産量を見込む。イオングループの店舗などと協力し、事業の展開地域や生産規模を順次拡大する。