水稲育苗向けの遊休ハウスを活用、JA全農山形が養液土耕によるミニトマトを実証栽培

 今春稼働を始めたJA全農山形の園芸産地拡大実証研修農場で、低コスト養液栽培システムによる高付加価値ミニトマト「アンジェレ」栽培の実証試験が行われている。稲作が盛んな本県で、水稲育苗後は使われていない約8割の遊休ハウスの有効活用策を探る狙い。

低コスト養液栽培システムは、JA全農が開発した「うぃずOne(ワン)」。少量の土を培地にした養液栽培で、発泡スチロール箱をプランターとして活用し、制御機器が自動的に液肥を供給する。

水稲育苗向けの遊休ハウスを活用、JA全農山形が養液土耕によるミニトマトを実証栽培

 遊休ハウスの有効活用が進まない理由には、農薬の問題がある。作物ごとに、利用できる農薬は厳しく定められているが、水稲育苗後のハウスで野菜を育てると、水稲に使った農薬が野菜に残留する。育苗箱に散布した農薬がビニールハウス内の土に染み込むためだ。

低コスト養液栽培システムはその点、ビニールハウス内の土を使わないので、残留農薬の心配がない。移動も簡単で、たとえ病気が発生しても数箱を除去すればまん延を防げるという利点がある。

「アンジェレ」(ANGELLE)は、甘味と酸味とのバランスが良い、これまで日本になかったタイプのスナックタイプのミニトマト。育種したのはシンジェンタで、欧州では2009年から販売しており、日本国内ではJA全農が2012年11月にシンジェンタジャパンからの種子独占供給の契約を行っている。

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植物工場・農業ビジネス編集部

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