住友化学、中国大連にて高機能農業用ハウスフィルムの製造設備を増強

 住友化学は中国大連市で、農業用ビニールハウスに使う高機能フィルムの生産能力を現在の2.5倍の年1万トンに増強する。大連市にある農業用フィルムの工場に数十億円を投じ、新ラインを設置する。2016年4月の稼働をめざす。

フィルムの厚みが0.05〜0.15ミリメートルと薄く透明なのが特徴。太陽光を有効活用でき、1年を通じて温暖な環境を保ちやすい。水をはじく化学成分をフィルム表面に塗布しているため、ハウスも曇りにくい。
樹脂材料設計を工夫して耐久性を高め、約5年張り替えずに使用できるようにした。一般的な中国産の汎用品は破れやすく1年ごとに取り換える必要があるという。(写真:弊社による中国市場調査での花卉・温室ハウス)

住友化学、中国大連にて高機能農業用ハウスフィルム製造設備を増強

 住友化学は、このたび、中国遼寧省大連市における大連金港集団有限公司との合弁会社である大連住化金港化工有限公司(以下、「大連住化金港化工」)にて、高機能農業用ハウスフィルム(農業用ポリオレフィン系特殊フィルム、以下「農PO フィルム」)の生産能力を、現状の4,000 トン/年から10,000 トン/年に増強することといたしました。

農POフィルムは、農業用ハウスの大型化などを背景として、中国・韓国・日本などで、広幅品の需要が大幅に増加しています。また、高付加価値な花卉(かき)などの園芸作物の栽培が広がる中国では、廉価品から高機能品への置き換えが急速に進んでいます。
住友化学が大連住化金港化工で製造している農POフィルムは、透明性、流滴性、耐久性などの機能・品質が従来から高く評価されており、今回、広幅化に対応した製造設備を増設することで、これらの需要に対応いたします。

<増設設備の概要>
生産品目:高機能農業用ハウスフィルム(広幅型)
設備能力:6,000 トン/年
操業開始:2016 年4月(予定)

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植物工場・農業ビジネス編集部

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