京阪電気鉄道、有機野菜販売のビオ・マーケットを傘下に。グループ全体の相乗効果も見込む

 京阪電気鉄道は8月6日、有機野菜販売の「ビオ・マーケット」(大阪府豊中市)を買収すると発表した。沿線住民の減少で鉄道事業の伸びが見込めない中、農業分野に進出し、新たな収益源の確立を図る。

食の安全に対する意識の高まりから、質の高い有機農産物は成長が見込めると判断した。京阪電鉄が沿線で運営する百貨店やショッピングモール、系列ホテルにも供給する方針で、グループとしての相乗効果も見込む。

京阪電気鉄道、有機野菜販売のビオ・マーケットを傘下に。グループ全体の相乗効果も見込む

10月にビオの創業家から株式の過半数を取得し、子会社化する。社名はそのまま残す。取得金額は非公表。ビオは1983年設立で2014年3月期の売上高は約30億円、営業利益は約2千万円。

契約農家で生産した有機農産物などを「ビオ・マルシェ」のブランドで約8千会員に宅配しているほか、百貨店や外食産業などに販売している。さいたま市や千葉県流山市などの首都圏にて4つの直営店を運営している。