カネコ種苗、販売力強化・販路拡大のため熊本の前田農薬を子会社化

 植物工場関連も含め、種苗や農業資材などの販売を行うカネコ種苗は6月26日、農薬の販売を手掛ける前田農薬(熊本市)を30日付で子会社化すると発表した。前田農薬は熊本県を中心に事業を展開しており、九州地方への販路拡大を狙うカネコ種苗と戦略が一致した。
カネコ種苗が、個人株主6人から前田農薬の全株式を取得する。取得額は非公開。

前田農薬の2013年5月期の売上高は6億9000万円。カネコ種苗は12年に九州で農薬・農業資材を販売していた企業を吸収合併するなど、九州地方への販路拡大に注力している。

株式の取得の理由
当社は、種苗・花き園芸用品・農薬・農業資材等の販売を行っております。そのうち農薬の販売については卸売を行い、その取扱高は、国内事業会社ではトップシェアの実績を誇っております。このたび、当該事業の更なる販売力の強化や販路の拡大、シェアアップを図るべく、熊本県を中心に販路を有する前田農薬株式会社を子会社化することといたしました。