大雪で倒壊したハウス再建、八ヶ岳高原水耕ほうれん草・トマトファンドを設立(本多園芸)

 2月の豪雪でビニールハウスなどが倒壊した農業法人「本多園芸」(長野県諏訪郡原村)の事業再建に向け、資金を集めるファンドが5月21日までに設立された。本多園芸は、集まった資金でハウスの資材や水耕栽培の設備を購入し、ホウレンソウやトマトなどを生産する。

 2015年から3年間、収益の一部をファンドを通じて出資者に分配する。豪雪で被害を受けた県内の農業生産施設は1万5千棟以上あるが、県農政部は「ファンドを活用して再建を目指す例は聞いたことがない」としている。

本多園芸は、水耕栽培でホウレンソウやミニトマトなどを生産し、都市圏のデパートやネット販売業者などに出荷。今回の豪雪で、諏訪郡原村、富士見町にあるハウス15棟のうち10棟が倒壊した。再建費用の大半は国や自治体の補助金で賄えるが、1千万円程度の自己負担が必要という。

大雪で倒壊したハウス再建、八ヶ岳高原水耕ほうれん草・トマトファンドを設立(本多園芸)

ファンドの名称は「八ケ岳高原水耕ほうれん草・トマトファンド」。投資を仲介する会社ミュージックセキュリティーズ(東京)が扱う。1口2万1140円(手数料1140円含む)から申し込みを受け付け、10月末までに計1千万円の出資金を集める計画だ。

 本多園芸の13年4月期の売上高は1億7700万円。ハウス再建後に同程度の売上高を確保できた場合、15〜17年の3年間の分配金の合計は1口当たり2万3千円余になる見通し。売り上げが伸びれば分配金は増えるが、落ち込めば出資額より少なくなるリスクもある。分配金とは別に、出資者には1口につき2千円相当の野菜の詰め合わせを1回贈る予定となっている。