独立行政法人産業技術総合研究所の中国センターでは、今まで研究事例がなかったジャガイモの水耕栽培技術について、研究データが明らかにされたので、簡単にご紹介する。まず、栽培に利用した植物工場だが、完全閉鎖型の人工光を利用したもので、湿度・温度、CO2や光量などを制御できる設備を完備したもの。床面で9〜10万ルクスの照度を実現している。水耕栽培には、ジャガイモを支える栽培用専用ケースと、茎の生育を助けるための筒状の特殊資材を利用。

産業技術総合研究所によると、植物工場における組換え植物体の市場規模は、国内で300億円におよぶ(2010年)との見通しを持っており、ジャガイモだけ見ると、国産が334万トンで輸入は70万トンという現状(東京産直センター組合)である。
こうした植物工場技術を利用することで、通年にわたって病害虫の心配もなく安定した高品質のジャガイモの供給ができ、冷凍倉庫での保存に変わりタイムリーに新鮮なジャガイモを届けることも可能となる。また露地・土壌栽培ジャガイモでは加工の際に必要となる、土の洗浄なども不要となることから、ジャガイモの生産から加工までの総合的な生産コストを考えると、ある程度の価格競争力もあるだろう。
※ 詳細は経産省「第16回 実り多きジャガイモ水耕栽培」をご覧ください。