山形包徳、植物工場施設の増産。障がい者雇用型の低カリウム野菜の生産へ

 ビル管理や福祉事業を展開する山形包徳では、2013年から障がい者雇用型の植物工場による野菜の生産・販売を行っているが、稼働から1年後、さらなる生産量拡大のため施設の増産を行った。第2施設では、障がい者が主体となり、低カリウム野菜の栽培事業を行う。

低カリウム野菜は、一部の患者にはカリウムの摂取制限をもつ腎臓病透析患者向けとして注目されている商品。

同社では、地域に暮す障がい者雇用を通じた地域社会の共生を目指し、平成25年度厚生労働省「中小企業障害者多数雇用設置施設等助成制度」を全国では初めて認定を受けた。

障がい者主体の低カリウム野菜の大規模栽培をいち早く確立させるため、2014年1月より山形市内清住町へ新工場を開設し、事業をスタートさせる。

植物工場の施設概要

事業内容:完全閉鎖人工光型水耕栽培による成分調整の低カリウム野菜栽培
事業規模:多段式(5段)プラント6基
主力栽培:レタス系葉物野菜
収穫量:1日当り200株(16kg)
軽減割合:土耕レタス100g当りカリウム含有率490mgを75mg(85%)までカット
検査機関:山形県理化学研究所、群馬県産業技術センター
従事者:職業指導員2名 生活相談員1名 新規雇用障がい者10名 計13名
商品名:「ニコニコ食育団のからだに優しい野菜シリーズ」
 医療関係向け「ベジカル」一般消費者向け「ニコフル」
 販売エリア:山形県内及び仙台圏を含む東北一円(通販は全国)