丸紅がさらに小型の植物工場を販売。一式30万円程で大型書籍棚サイズ

植物工場への参入障壁の一つとして「設備コストが高い」ことが挙げられている。一日1000株規模の大規模プラントでは1億円弱が初期コストとして必要となり、新規事業のためのマーケティングテストとして導入するには非常にリスクが高い。
 
丸紅がさらに小型の植物工場を販売。一式30万円程で大型書籍棚サイズ<ミニプランター>

写真はエスペックミックのミニプラントセラー

 
そこで最近では小型プラントの開発を各社が進めている。全国の市役所や商工会議所、または商業施設などに期間限定で展示されることが多く、見学された方も多いだろう。こうした小型プラントであれば、実験的な導入や飲食・レストランといった用途へ向けての販売も考えられる。例えば、エスペックミックが開発するミニプラントセラーがあるが、サイズは自由にカスマイズでき、最近では「ぐるなび(植物工場の専用ページ)」も、同社のミニプラントを導入し、飲食店やオフィスへの普及を進めている。
 
 
上記のミニプラントセラーは、東京の飲食店に既に導入済みである(ちなみに、飲食店「鉄板焼と焼酎のお店:ウシカイ」にて導入されている)。この他にも、電通ファシリティマネジメントが、小型植物工場の普及を進めている(関連記事)。
 
 
しかし小型とはいえ、10平方メートル程の設置スペースが必要となり、一度に100株〜300株ほどは栽培可能な小型プラントが多い。こうしたプラントの場合、最低でも数百万円の設備コストがかかってしまい、気軽に購入できる金額ではない。そこで、丸紅はさらに小型のもの「オフィス用書籍棚と同程度の大きさの:植物工場体験セットを開発」した。大きさは幅1・5メートル、奥行き0・5メートル、高さ1・8メートル。合計3段の棚と、照明などが組み込まれている商品である。
 
 
技術や商品は既存の商品と同様で(詳細はこちらの記事に記載)、独自の土壌技術を利用しながら、コケの一種と粘土物質を混ぜた土のような素材を利用するという。価格は一式30万円前後での販売予定。こうした設備コストがさらに安いプラントを販売することで、興味はあるが数百万円では手が出なかった顧客層までも取り込むことが可能になるだろう。
 
※ 参考:日経産業新聞(2010/03/12)の記事より
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー
    ミラノ万博レポート「食と農業の未来」

過去のピックアップ記事

  1. LED型植物工場による生産システムの確立へ いちごカンパニー
     廃校を活用した植物工場を運営するいちごカンパニーでは、LED光源を利用した閉鎖型植物工場におけるイ…
  2. 野菜の機能性に関する測定方法(機能性表示食品制度にも応用)
     機能性表示食品制度による商品の販売が6月16日より開始されました。当初は飲料や加工食品、サプリメン…
  3. 三菱化学など、太陽光パネル・蓄電池を導入したコンテナ型植物工場がカタールへ
     完全人工光型植物工場を運営する(株)フェアリーエンジェルへの出資を行っているLED照明メーカーのシ…
  4. 太陽光利用型植物工場を活用した震災復興事業が倒産へ
     2012年6月に宮城県名取市に太陽光利用型植物工場を建設し、レタスやベビーリーフの水耕栽培による生…
  5. 英国政府、アグリ技術の事業化支援に30億円を投資
     約125億円の規模をもつ大型官民ファンドのアグリテック・カタリストでは、イギリス国内に蓄積されてい…
  6. 人工光を利用し、連続光への耐性遺伝子でトマトの収量2割増
     野生種トマトに存在する遺伝子を導入し、栽培種トマトの苗を自然光と人工光の下で1日24時間生育させる…
  7. ファミマのサンドイッチ・サラダ、植物工場野菜への試験的な変更
     株式会社ファミリーマートでは、国内の植物工場で栽培された野菜を、サンドイッチやサラダなどの中食商品…
  8. 沖縄セルラー電話、植物工場の運営ノウハウとIoTを活用した家庭用水耕栽培キットを来年2月発売
     沖縄セルラー電話株式会社は、株式会社KDDI総合研究所の技術協力を得て、IoTを活用した家庭用の植…
  9. 人工光型植物工場によるイチゴ商品の販売へ いちごカンパニー
     完全人工光型植物工場にてイチゴを生産するいちごカンパニーは、LEDを使った植物工場で栽培したイチゴ…
  10. 福島・南相馬に太陽利用型植物工場が稼働 カゴメの技術指導と全量買取
     太陽光利用型植物工場によるトマト栽培を行う響灘菜園は、カゴメと電源開発の出資を受け、2005年5月…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. インド農家の60%が都市部への移住希望。新たな栽培方法による都市型農業ビジネスにもチャンス
     社会科学などの調査機関であるCSDS(インド・デリー)による調査(State of Indian …
  2. 欧州におけるグリーン・カーテン市場、家庭への普及は限定的
     The Royal Horticultural Society(RHS)が主催するイギリス・チェル…
  3. 生鮮野菜への機能性表示食品が認可、植物工場野菜の市場拡大にも寄与
     消費者庁は8日、初の生鮮食品2製品を含む機能性表示食品4製品の届出情報を公表した。今年4月の制度開…
  4. 日本の農産物加工・伝統食品など物販可能な展示会がオーストラリア・シドニーにて開催
     2017年6月23日~6月25日までの3日間、オーストラリアのシドニーにて「グッドフード&ワインシ…
ページ上部へ戻る