フェアリーエンジェル、店舗併設型植物工場の閉鎖とリニューアル

 コンテナ型植物工場のカタール企業への納入というニュースが報じられている一方で、シーシーエスが出資するフェアリーエンジェルでは、店舗併設型植物工場の撤退・リニューアルを進めている。

フェアリーエンジェルでは福井県での大規模施設の運営の他、店舗併設型植物工場レストラン「天使のカフェ」を展開している。

しかし近年の経済悪化に伴い、計画の遅延が発生し、2009年10月には、国定費の負担を吸収しきれず、レストラン事業5店舗のうち3店舗閉鎖し、20名程度の早期希望退職者を募集を実施した。

平成21年度6月末現在のフェアリーエンジェルにおける正社員数33名であることから、相当なスリム化・人件費の削減をはかることになる。主な理由は、経済悪化による計画遅延だが、以前より大規模施設を少人数で運営できるノウハウを獲得したことも少なからず影響しているようだ。

 現在、存続が決まっている「天使のカフェ」北山本店もリニューアル中にて一時閉鎖している。北山本店では、地下に完全人工光型植物工場を導入し、1階と2階にお洒落なカフェ・レストランを運営している。

利用者は自由に植物工場が見学できるようになっており、多くの来店客や消費者に植物工場野菜を認知・拡大させるプロモーションツールとして、大きな役割を果たしている。

最新情報
※ 2008年12月に社名をフェアリープラントテクノロジーとして、出資先のシーシーエスが再スタートさせたが、シーシーエス社も全ての植物工場事業から2012年に徹底している
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