広葉樹の管理や雑草対策のために米国内で広く利用されている農薬アトラジン。動物の生殖系への影響オスのメス化

アトラジンは、広葉樹の管理や雑草対策のために米国内で広く利用されている農薬の一つである。ただし、動物の生殖系への影響、さらには人体への危険性を警告する研究データは多い。こうした背景からEU(欧州連合)では使用が2004年に禁止され、最もアトラジン(除草剤)を使用している米国でも、アメリカ環境保護庁が人間への影響に関する再調査を始めている(発表資料)。
 
 
特に、カリフォルニア大学バークレー校の生物学者であるタイロン・ヘイズは、この分野の研究では有名な教授である。彼らが行った実験では、アトラジン溶液の中で孵化・飼育した「遺伝的にはオスのアフリカツメガエル」40匹のうち4匹はメスと同じような姿への成長したという。
 
 
こうした研究データが複数、発表されている一方で、アトラジンを生産するスイスの大手企業シンジェンタは「必ずしもアトラジンによる影響とは言えない」というデータを出して反論している。こうした現状を見ると、GMO(遺伝子組換え作物)に関する生態系、さらには人体への影響を主張する研究者と、GMO種子では世界市場を握るモンサントとの関係性と同じような構図である。