米国環境保護庁データ、食料の40%が廃棄・3,100万トンが埋立地へ

 米国環境保護庁EPAなどの発表資料によると、アメリカで生産される食料の40%が廃棄されており、3,100万トンもの食料が埋立地に廃棄されていると推計されている。また、食料廃棄物の腐敗により、メタンガスが発生することも問題視されている。

メタンはCO2よりも、25倍もの温室効果につながるガスといわれており、Next Generation Foodによると、1トンの食品廃棄物は4.2トンの二酸化炭素排出に相当する、と推計されている。

このように食品廃棄物による温室効果への影響は大きく、仮に、全ての食品廃棄をなくすことで、米国における自動車が排出する二酸化炭素の4分の1が、そっくりそのまま無くなることになる。

 また温室効果への影響だけでなく、大量の食料廃棄は、水や石油などの資源の無駄遣いにもつながる。例えば、一人当たりにおける食品廃棄量は1974年と比較すると50%以上も急増しており、年間の廃棄量は飲料水の4分の1、約3億バレルの原油消費量にも相当する、という。