キッコーマン、新会社を設立しアグリ事業に参入。品種開発技術を生かしたトマト・野菜苗事業へ(日本デルモンテアグリ)

キッコーマンは、10月1日に、日本デルモンテアグリ株式会社を設立する。グループ会社の日本デルモンテ株式会社が行ってきた「野菜苗事業」を新会社が承継し、あらたに「生果トマト事業」へ新規参入する。半世紀におよぶ日本デルモンテの品種開発技術を生かし、「野菜苗事業」と「生果トマト事業」の相乗効果を狙った事業展開を行っていく


以下に、同社によるプレスリリースを掲載する。

キッコーマン、アグリ事業に参入!
〜野菜苗事業の拡大、生果トマト事業への新規参入をはかります〜



キッコーマンは、10月1日に、日本デルモンテアグリ株式会社を設立し、従来、グループ会社の日本デルモンテ株式会社が行ってきた「野菜苗事業」を新会社が承継するとともに、あらたに「生果トマト事業」へ新規参入します。


日本デルモンテでは、50年以上にわたって、ケチャップやトマトジュースの原料である加工用トマトの育種・品種改良を行ってまいりました。


その技術を生かした生食用トマトの育種・品種改良を1985年に開始し、1993年より始めた家庭菜園向けのトマト苗をはじめとする「野菜苗事業」は、本年、販売開始から20周年を迎えました。現在では、トマトだけでなく、パプリカやゴーヤなど20種類以上、約60品目の野菜苗を販売しています。


また、農家向けには日本デルモンテが自社開発した「ぜいたくトマト」をはじめとする、特徴のある生果用のトマト苗を販売しています。


10月1日に設立する日本デルモンテアグリは、現在、日本デルモンテが展開している「トマトを中心とした野菜苗事業」を承継し、また、あらたに「生果トマト事業」に参入します。半世紀におよぶ日本デルモンテの品種開発技術を生かし、「野菜苗事業」と「生果トマト事業」の相乗効果を狙った事業展開を行います。


「生果トマト事業」へ新規参入するにあたっては、千葉県を中心に約40年にわたり大規模な施設園芸を展開するカズサの愛彩グループと提携します。具体的には、日本デルモンテアグリが同グループの農業生産法人である株式会社カズサとまとガーデンへ出資し、カズサとまとガーデンが「ぜいたくトマト」などの品種を用いて、生果トマトを栽培・販売します。


キッコーマングループは、カズサの愛彩グループとの提携により、栽培技術をもつ農業者と共同で商業ベースでの生果トマトの栽培と販売を行い、そのノウハウを活用して、日本デルモンテが半世紀にわたり育んできた品種開発技術を生かしたアグリ事業の展開・拡大を目指してまいります。


日本デルモンテアグリ株式会社概要
設立:2013年10月1日
本社所在地:東京都港区西新橋
資本金:1千万円(キッコーマン(株)100%出資)
代表者:代表取締役社長 末永 和也
売上見込:8億円(2015年3月期)
主な事業:種苗、青果物等農産品および農業用資材の仕入、生産、販売事業


カズサの愛彩グループ概要
代表:須藤 久雄 氏
代表の須藤氏が千葉県君津市で1976年より水耕栽培での生産を開始。水菜、ハーブ、ベビーリーフなどの葉菜類の生産およびいちご、トマトの摘み取り観光農園を経営。現在では千葉県および山梨県で展開(9カ所、総面積約2万坪)。