岐阜大学発ブランドの新品種・観葉植物スパティフィラム「フェアリーウイング」の開発

岐阜大学の福井博一教授は、観葉植物スパティフィラムの新品種「フェアリーウイング」を開発した。大学構内の農場で年間1万鉢の生産体制を構築し、8月下旬から県内の生産農家に苗の有償配布を始めた。


「これまで居間のテーブルに飾れる小ぶりな観葉植物がなかった」と福井教授。フェアリーウイングは成長しても従来の半分ほどの約15センチまでしか背が伸びず、テーブルに飾れるコンパクトさが売りだ。乾燥に強く耐暑性もあるため、初心者も育てやすいという。デザイン性も追求し、商品を入れる容器には地元の名産品「美濃焼」を採用した。


農家が栽培した商品は来春にも全国の花き市場に出荷されるという。店頭価格は2000円前後になる見通しだ。福井教授は「新品種の開発から販売まで手掛ける大学は全国を見渡しても他にない。岐阜大発のブランド品として、今後はインターネット販売にも挑戦したい」と意気込む。


知的財産権の重要性の高まりなどを背景に、新品種の登録件数は増加傾向にある。農林水産省の統計によると、野菜の登録件数は1989年度の18件から2012年度は68件に、「観賞樹」は39件から116件にそれぞれ増加。食品メーカーや種苗メーカーからの出願が大半を占めるが、大学や自治体でも知財権を取得し、市販化につなげようとする動きが少しずつ出始めている、という。(参考:日本経済新聞、岐阜大学ウェブサイトより)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. 未来の農業コンセプト、ピラミッド型の垂直農場
     都市型農業(アーバンファーム)として、コロンビア大学のDickson Despommier氏などを…
  2. 経産省、農商工連携を活用した海外販路開拓。農林水産物・食品輸出に関するシンポジウムを2月に開催
     経済産業省は「日本から世界へ!農商工連携を活用した海外販路開拓!~グローバルバリューチェーン構築の…
  3. 植物工場によるベビーリーフの受託生産を計画
     福井県にて大規模な完全人工光型植物工場を運営するシーシーエスは、ハウス土耕などでベビーリーフを生産…
  4. 中国山東省における近代化されたキノコ植物工場
     中国・山東省高密市に位置する恵和きのこ産業園は、青島農業大学の研究者が開発した技術を活用し、中央と…
  5. ノース・ダコタ州立大学が約40億円にて植物工場・研究施設を完成
     米国のノース・ダコタ州立大学では最新技術を導入した植物工場が完成した。総投資額は3300万ドル(約…
  6. 福島・南相馬に太陽利用型植物工場が稼働 カゴメの技術指導と全量買取
     太陽光利用型植物工場によるトマト栽培を行う響灘菜園は、カゴメと電源開発の出資を受け、2005年5月…
  7. ライアソン大学による都市型・屋上ファームが1周年の収穫祭を開催
     カナダのトロントにあるライアソン大学の屋上ファームでは、1周年の収穫祭と農場ツアーが実施された。同…
  8. グーグルが農業ビッグデータ解析ベンチャーに18億円の投資
     テクノロジーベンチャーに投資を行っているグーグル・ベンチャーは、農業ビッグデータ解析サービスを提供…
  9. 野菜の機能性に関する測定方法(機能性表示食品制度にも応用)
     機能性表示食品制度による商品の販売が6月16日より開始されました。当初は飲料や加工食品、サプリメン…
  10. シンガポールでの都市型農業ブーム。自然公園エリアの貸農園も予約待ちへ
     シンガポールの自然公園エリア「ホート・パーク」内に去年の7月より運営を開始している貸農園(レンタル…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 英国消費者の30%が意識的にローカルフード食材を購入
     英国の食品・食料品流通関連の調査会社であるIDGによると「意識的に地元食材(ローカルフード)を購入…
  2. スペインの植物工場エリア、養液栽培による安全性管理の重要性が浮上
     世界における植物工場(太陽光)の密集エリアはオランダだけではない。補光や環境制御システム等、ハイテ…
  3. 福島・南相馬に太陽利用型植物工場が稼働 カゴメの技術指導と全量買取
     福島県・南相馬市の農業法人「南相馬復興アグリ株式会社」は2月9日、太陽利用型植物工場を建設し、トマ…
  4. インド農家の60%が都市部への移住希望。新たな栽培方法による都市型農業ビジネスにもチャンス
     社会科学などの調査機関であるCSDS(インド・デリー)による調査(State of Indian …
ページ上部へ戻る