既存の技術ノウハウを生かして果樹園用の防水シートや太陽光発電用の防草シートの開発へ(七王工業)

建物用防水シートなど建築資材製造の七王工業(香川県善通寺市)は、果樹園用の防水シートや太陽光発電所用に雑草が生えるのを抑える防草シートの開発を始める。新分野の売上高を全体の1割程度へ引き上げることを目指し、2019年3月期の売上高を13年3月期比1割増の50億円に伸ばす計画。


農業分野では果樹園で使う防水シートを開発する。住宅の壁材用シートの技術を生かし、不織布を独自開発したフィルムで覆って撥水加工などを施すことで、雨などは染み込ませない一方、土に含まれた 湿気は通すようにする


果樹園では雨などで土壌に必要以上の水分がたまると果実が水っぽくなり甘さが減る。シートを樹木の周りに敷き詰めることで木の根が吸収する水分量を減らし、同時に地中の湿気を放出する。既存製品の多くは1平方メートル当たり200円程度するが、半分程度に抑えることを目指す


土木分野では太陽光パネルの周辺に敷く軽量の防草シートを開発する。不織布にゴムとアスファルトを染み込ませ、強度を高める。太陽光も遮るシートで地面を覆うことで、雑草を生えにくくする。太陽光パネルは雑草に覆われると発電能力が低下する

繊維を綿密に編み込んだ現在の防草シートは1平方メートル当たり約4キログラムと重く、敷設作業がしにくいという。軽い不織布に強度があるアスファルトとゴムをコーティングすることで、軽くて丈夫なシートを作る。


ビルや住宅などの建設工事は、来春実施が検討されている消費増税前の駆け込み需要や、公共工事により景気浮揚を図る政府の経済政策などで堅調に推移している。ただ、人口減少や公共工事に対する厳しい国民の目などから中長期的には減少していくとみられている。このため、新分野を開拓し売り上げを伸ばすことを目指す。同社は1949年設立で従業員数は約80人。2013年3月期の売上高は45億円。(参考:2013.9.7 日本経済新聞より)

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