北海道・さらら壮瞥、農福連携による植物工場プラントを稼働

 北海道のNPO法人さらら壮瞥(そうべつ)では、完全人工光型植物工場によるリーフレタスの生産・販売をスタートさせた。

同法人は2010年から、障害者自立支援法に基づく障害者福祉サービス事業所として認定を受け、運営を開始。

農作業受託契約、薬草栽培のほか、天然酵母100%のパンを製造している。農作業では、同法人理事長が運営する農業法人(農業法人坂爪果樹園)への受託契約を通じて、ハウス施設にてピーマン、イチゴ、アスパラ、トマトなどを栽培することで、周年作業を確保している。

なお、寒さが厳しい冬は、暖房のある温室ハウスにて、野菜・花の苗づくりなどを行っている、という。


 既存の農作業でも工夫しながら、周年で作業を確保しようと努力していたが、年間・安定的に快適に作業ができる完全人工光型植物工場に注目。

植物工場では、リンゴ貯蔵庫として使用していた約60m2を改修。設備プラントも簡易的なものを選択することで、投資額を1,000万円程度に抑えた。

2013年6月から播種を開始。植物工場のリーフレタス栽培では一般的な種子品種の「ハンサムグリーン」「ハンサムレッド」などを栽培。

播種から育苗まで約30日、大きめの苗を定植後、収穫までに約15日となっている。

稼働時における生産量は、1日80株程度となり、就労人数も最大4人だが、今後は200~250株/dayまで規模を拡大し、最大で15名程度が働ける植物工場施設を計画している。

生産した植物工場レタス類は、地元の道の駅・直売所にて、1株70gのリーフレタスにて、130円程度で販売している。