通年で働くことができる小規模な人工光型施設を建設。既存の果物貯蔵庫を植物工場に改修(NPO法人さらら壮瞥)

北海道・壮瞥町のNPO法人さらら壮瞥(そうべつ)は、規模は小さいが、完全人工光型植物工場で栽培したリーフレタスの出荷を始めた。気象変動の影響を受けることがなく、病原菌や害虫の被害もないクリーンな栽培ルームで、安心・安全な野菜の通年栽培を実施する。


同法人は指定障害者福祉サービス事業所を運営。就労意欲がある障害者、高齢者にピーマンやリンゴの栽培、天然酵母100%のパン製造・販売の仕事を提供している。


主力事業である農作業は季節労働のため、年間を通して働くことができる農業施設の確保を模索していた。その中で、野菜の周年・計画生産が可能な植物工場の開設を決断。人工光型植物工場の事業を展開している佐賀県のメーカーと契約し、敷地内に水耕栽培設備一式を導入した。


同法人の坂爪理事長が、かつて経営していた坂爪果樹園のリンゴ貯蔵庫約60平方メートルを改修し、設備を入れる建物に転用したため、初期投資は約1千万円に抑えることができた。「販売価格を抑えるには管理運営費を切り詰める必要があるが、電気代をカットするのは難しい」と話す。


今年6月20日に完成し、22日からリーフレタスの種まきをスタート。品種は「ハンサムグリーン」「ハンサムレッド」「トロッピーグリーン」の3種。育苗に30日栽培ポットに定植してから15日で収穫が可能になるため、今月7日から出荷を始めた。


開始時の生産量は1日80株と少なく、就労は4人にとどまるが、「近く増設して200〜250株の生産量にするので、15人程度は働けるようになる」としている。地元の直売店では3種とも1株70グラム130円にて販売しており、今後はホテルやレストランなどの業務向けの営業にも力を入れていく、という。(参考:室蘭民報より)